女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」の初日は、6アンダーに永峰咲希、1打差に田辺ひかり、2打差に稲見萌寧ら6名が並んだ。混戦模様のファーストラウンドを、プロゴルファー・中村修がレポート!

小祝さくら、稲見萌寧、山下美夢有の同組に注目

フジサンケイレディスクラシック初日の今日は、穏やかで快晴の天候。川奈ホテルGCのアウトコースからワンウェイで7時20分からスタートしました。何度かコースに足を運んだことがありますが、アップダウンがあり2打目以降の距離感が難しく、海沿いの松の木が伐採されたこともあり風が吹くとさらに難易度は増してきます。

首位に立ったのは永峰咲希。4週前、地元・宮崎県で開催された「アクサレディス」でショットに苦しみながら予選を通過する姿を見ていましたが、しっかりと修正されていて、非常に安定したショットにパットも冴え6アンダーは見事。2打差の3位グループには川奈を得意とするシン・ジエ選手も名を連ねています。

注目したのは2021年2勝の小祝さくら、3勝の稲見萌寧、先週初優勝を挙げた山下美夢有選手たちの組です。今季好調な小祝、稲見の両選手に川奈初出場の山下選手がどんなプレーを見せてくれるかと思っていましたが、好調な山下選手は期待通りのプレーで3アンダー9位タイで終えています。

画像: フジサンケイレディスクラシックの初日を3アンダー9位タイで終えた山下美夢有(写真は2021年のフジサンケイレディスクラシック 写真/矢田部裕)

フジサンケイレディスクラシックの初日を3アンダー9位タイで終えた山下美夢有(写真は2021年のフジサンケイレディスクラシック 写真/矢田部裕)

落ち着いたプレーで先週に引き続き安定感抜群のショットで距離感もバッチリでした。番手間の距離の打ち分けをトラックマンを使って練習をしていること、100ヤード以内は5ヤード刻みから3ヤード刻みを目標にしているというだけあって縦の距離感がパーオン率1位の稲見選手に負けていない印象です。

小祝さくら選手は前半はショットの調子が悪かったようですが、ホールを重ねるごとに狙い通りのショットを繰り出せるようになり、バーディチャンスを作り出していきます。その修正力の高さがあるからこそ安定した成績につながっていると感じました。ただ、チャンスにつけたパットがなかなか決められずに2バーディ2ボギーのイーブンパー41位タイとやや出遅れました。

画像: パットが決まらずイーブンパー41位タイとやや出遅れた小祝さくら(写真は2021年のフジサンケイレディスクラシック 写真/矢田部裕)

パットが決まらずイーブンパー41位タイとやや出遅れた小祝さくら(写真は2021年のフジサンケイレディスクラシック 写真/矢田部裕)

連戦の疲れがピークだという稲見萌寧選手ですが、奥嶋誠昭コーチがキャディにつきショット、パットともに好調です。フェアフェイをキープし狙うべきホールはピンにつけ、安全にいくホールは簡単にパーでやり過ごし5バーディ1ボギーの4アンダー3位タイにつけています。

画像: ショット、パットともに抜群の安定感で4アンダー3位タイにつけた稲見萌寧(写真は2021年のフジサンケイレディスクラシック 写真/矢田部裕)

ショット、パットともに抜群の安定感で4アンダー3位タイにつけた稲見萌寧(写真は2021年のフジサンケイレディスクラシック 写真/矢田部裕)

3選手とも川奈ホテルGCの深いラフを避け、フラットなライの少ないフェアフェイから打てていましたし、打ち上げや打ち下ろしのグリーンに向かって距離感がとても合っていて、距離と方向性を合わせながらピンを積極的に狙うショットの精度には目を見張るものがありました。

残り2日間も好天の予報なのでスコアを伸ばす展開が予想されます。最終日の終盤まで見ごたえのある試合になりそうです。

(内容を一部修正しました 2021年4月23日 19:25)

This article is a sponsored article by
''.