「砲台グリーンに乗せるためには残り距離をキャリーで打つことが大前提です。しかし多くのアマチュアゴルファーは『当たればトータルでギリギリ届くクラブ』を選んでしまう傾向があります。その結果、当然ショートもしやすいですし、難しいアプローチが残ってしまいやすいはずです」
プロや上級者が100ヤードを打つといった場合「キャリー100ヤード」を打つことを意味する場合が多いが、アマチュアの場合、たとえば「当たればトータルで100ヤード飛ぶが、実際はキャリーは95ヤードしか出ないクラブ」を選びやすい。「キャリーで乗せる」のが鉄則の砲台グリーンでは、クラブ選びの時点でミスを呼び込んでしまっているのだ。
そこで高久は「一番手上げて、スリークウォーターの振り幅で確実にグリーンに乗せましょう」という。つまりピッチングウェッジが100ヤード飛ぶなら、9番アイアンを選びスリークウォーターで打つのが正解ということだ。
「ピンの根元が見えないという怖さから、オーバーを嫌がってギリギリのクラブを選択する気持ちはわかりますが、実のところ一番出やすいミスはショートです。まずはキャリーをしっかり出してグリーンに乗せていくことをメインに考えて欲しいと思います」
そのために一番手上げてスリークォーターで狙うわけだが、そのためには「キャリーを把握することが必要ですから、練習場で着弾した距離を確認するクセをつけましょう」と高久。
では、それでもショートしてしまったらどうすればいいのか?
「砲台グリーンでショートすると、左足上がりになりやすいですよね。左足上がりはロフトが寝やすく、球が高く上がってしまいやすい。なので、基本的にはロフトの少ないパターや9番アイアンで転がしていきましょう。このときにピンに寄せようとせず、グリーンに乗せることだけを考えることをオススメします」
砲台グリーンでいつもショートしちゃうんだよな~というゴルファーはぜひこの「基本」を実践しよう!
撮影協力/エースゴルフクラブ赤坂