番手によって球筋が変わってしまう。そんなゴルファーに対して関は「結論を先にいえば、球筋は全番手で揃えたたほうがいいです」と関はいう。
「そんなの無理だよ、と思われるかもしれませんが、それはスウィング『だけ』で球筋を直そうとしてしまうから。スウィング5割、クラブ5割とスウィングとクラブ両面を見直していけば、意外とストレスなく修正できるはずです」(関)
スウィングの修正は、練習場で行う。では残り半分のクラブの調整はどうしたらいいのだろうか?
「リシャフトしたり、クラブを買い替えることはひとつの方法ですが、たとえばドライバーをドローにしたいならフェースをかぶせて握ってもいいんです。この方法を邪道だと思っているアマチュアゴルファーは多いですが、真っすぐ構えているプロはほとんどいないですよ。プロでもスウィング変えるのは難しいので、ちょっとかぶせたり開いたりして構えたりしていますし、アマチュアゴルファーの方も試すのを勧めます」
さて、ではそもそも“どの番手”の球筋に統一するのがベストなのだろうか? 関は「全体の真ん中の番手」だという。
「全体の真ん中の番手を7番アイアンだと勘違いされている方は多いですが、実は違います。一番長いドライバーの長さを仮に45インチだとして、パターを除いた一番短いウェッジの長さは35インチですよね。その間の長さは40インチ。ユーティリティの長さです。つまり、ユーティリティの球筋に合わせることがベストというわけです」
単に長さが真ん中だからというだけではなく、ユーティリティを選ぶのにはもうひとつ理由がある。
「40インチのクラブは、男性ゴルファーが170〜200ヤードくらいを打つクラブ。長いパー3のティショットや、距離のあるパー4やパー5のセカンドでの使用頻度が高いはず。ここに合わせることで、マネジメントはグッとシンプルになりますし、スコアにも直結します」
“全体の真ん中”であるユーティリティで出る球筋は、自分が無理なく振ったときに出る球筋である可能性も高い。まずは、「40インチのクラブ」の球筋を改めて確認してみよう。