4月30日から3日目の予定で開催される「パナソニックオープンレディース」の初日、復活を目指す堀琴音が5アンダー2位タイでホールアウト。プロゴルファー・中村修がプレーの模様をレポート。
堀琴音が着実に復活の階段を上がってきている
千葉県の浜野GCを舞台に開幕したパナソニックオープンレディース。初日の天候は晴天で24度、風速2メートルと絶好のゴルフ日和です。
プロ111名、アマチュア7名が8時からスタートするなか、注目したのはトップから2組目でプレーした堀琴音選手。6バーディ1ボギーの5アンダー。トップの植竹希望選手とは1打差の2位タイでホールアウトしました。
途中数ホールついて歩きプレーを見て来ましたが、スウィングに迷いがなくテンポよくプレーする姿は、良かったころの堀琴音選手が戻ってきたなという印象です。2021年最初の試合「ダイキンオーキッド」でそれまでドローを持ち球にしていたドライバーショットをフェードに変えて2019年4月以来の予選通過を果たし、翌週の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」で8位タイ、「KKT杯バンテリンレディス」で6位タイと着実に復活への階段を上がってきています。
ラウンド後の会見ではドローからフェードに変えてイメージが良くなり振りやすくなったと話します。スウィングのことにとらわれずに、ターゲットに集中しテンポよくプレーしているように見えたので、そのことに関して質問すると、このような答えが帰ってきました。
「4月の始めにプライベートで不動裕理さんとプレーする機会に恵まれて、試合では聞けないことをいろいろ教えていただきたいと思って。どんなことを考えてプレーしているのか尋ねたら『ゆっくり振ることしか考えてないよ』と教えてもらいました。それからゆっくり振ることを心がけていたらリズムが良くなってきました」(堀琴音)
一気に復活しそうな堀選手、引き続き注目です。
そして、もう一人注目したのはトップスタートのアマチュア岩井千怜(ちさと)選手です。6バーディ2ボギーの4アンダーで5位タイでホールアウトしています。同じくアマチュアの双子の姉・ 明愛選手(52位タイ)とともに出場している岩井千怜選手ですが、普段はパー5は2打目を刻んで3打目を上りのラインにつけるようなプレースタイルだが、今日は調子が良かったので積極的にピンを狙っていったと話しました。
会見の言葉通り、12番の524ヤードのパー5では、バンカーとバンカーの間の狭い花道を狙ってカラーまで運び難なくバーディ、次の167ヤードのパー3でも右4ヤードに切られたピン方向を6番のUTで狙い約6メートルからバーディを奪ったところを目にしました。ラフも深く昨日の雨でグリーンは止まりますがスピードはしっかり出ているツアーのセッティングで積極的なプレーは見事です。現在プロテスト受験中とのことですが、双子姉妹プロの誕生を楽しみに待ちましょう。
昨日の雨で伸ばし合いの展開になってきた「パナソニックオープンレディース」、日曜にはどんなドラマを見せてくれのか楽しみです。