パー3、パー4、パー5のなかで距離が長いパー5は、プロゴルファーにとってはバーディが欲しいホールだが、アマチュアゴルファーにとっては難関。そこで大叩きしないためにどうしたらいい?プロキャディ・伊能恵子にパー5攻略法を聞いてみた。

距離が長く、アマチュアゴルファーにとってスコアを守るのが難しい「パー5」はマネジメント次第でスコアが大きく左右されるホール。そんなパー5でスコアを作りたいのなら私は「3打目勝負」が鉄則だと思っています。

たとえば、480ヤードのパー5でドライバーが当たって250ヤード飛んだら2打目はピンまで230ヤードが残りますよね。このときに3番ウッドが当たって運よくグリーンに乗る確率はゼロではありません。ただ、グリーン手前にある難しいバンカーやミスヒットして左右の林、もしくはOBゾーンへ入ってしまう確率は少ないはずです。

画像: パー5でスコアを作るためには「3打目で得意な距離が残るように逆算しましょう」と伊能はいう。その理由は?

パー5でスコアを作るためには「3打目で得意な距離が残るように逆算しましょう」と伊能はいう。その理由は?

だからこそ、スコアを作るためなら「ギリギリ届くかも」というクラブを選ぶのではなく「得意な距離を残す」ためのクラブ選択をすることをオススメします。

これは古閑美保ちゃんの帯同キャディをさせてもらっていたときの話ですが、彼女はパー5で2オンできる確率が高くなければ、自分にとって絶対的に自信のある80ヤードが残るように「セカンド何ヤード打てばいい?」と聞いてきました。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

80ヤードは美保ちゃんにとって自信のある距離だからこそ、がっつり勝負ができますし、その結果、パー5のバーディ率が凄く高く、強い理由のひとつだったなと思います。

もちろんプロゴルファーはゴルフが仕事だから精度の違いはあると思いますが、基本的な考え方はアマチュアゴルファーも同じです。絶対的の自信とまではいかなくても、自分の得意な距離を知って、その距離を残すというマネジメントは一番リスクが少ないですし、運よくピンに寄ってくれる可能性もあると思います!

得意な距離ではなく「運べるとことまで運ぶ」という方法もありますが、3打目で20~30ヤード残してしまうと“細工”しなければいけないから意外と難しい。だからこそストレスを抱えずにフルショットができる得意な距離を残すようなマネジメントを心がけてみてはいかがでしょうか?

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