おおきな「面」がある道具を振ると、右手とフェース面のリンクが分かりやすい
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルファーたるもの、やはりドライバーは1ヤードでも飛ばしたいわけですが、振れども振れども飛ばない……。一生懸命振ってもそれが飛距離につながらないんですよね。
女子プロのショットを見ていると、僕たち一般アマチュアよりも小柄な体で、そんなに強く振ってる感じもないのに楽々と250ヤードくらい飛ばしてるじゃないですか。なんでそんなに僕たちと違うのか? って思うのですが、月刊ゴルフダイジェスト6月号に「ぶ厚く当たるプラス30Yのインパクト」という、その疑問を解決してくれる記事が載っていました。どんなことをやれば僕たちアマチュアも女子プロのように飛距離を伸ばせるのでしょうか? 記事の中の気になるレッスンを試してみることにしました。
僕たちアマチュアが飛ばないのは”芯に当たってないから”ってことだと思うのですが、どうやらそれだけではないみたいなんです。たとえ芯で打てても女子プロほどは飛ばせないのだとか。その秘密は”初速”。初速を上げないともっと飛ばすことはできないらしいんです。ではどうすれば初速をアップできるのでしょうか?
この特集で書かれている初速を出すためのポイントは3つ。
【1】インサイドアウトのスウィング軌道
【2】フェース面の向き
【3】加速しながらのインパクト
その中でも、僕が個人的に一番できてないなと思う「フェース面の向き」を正しくする練習方法を試してみます。
いくらインサイドアウトでボールを捉えられても、インパクト時のフェースの向きが悪いと初速は上がりません。開いていれば弱々しいスライスボールになるわけです。フェース面は右手の動きと連動しているということなので、右手の感覚でスウィング中にフェースの向きを感じながらコントロールしなければいけないわけです。そのイメージを出すために使うのがラケット! ラケットのような大きな面のあるもので動きを確認すると、右手とフェース面のリンクの確認がやりやすいわけです。
記事で使われていたバドミントンのラケットがなかったので、うちわでやってみました。インパクトの瞬間だけ面の向きをスクエアにしようと思っても難しいので、スウィング中はフェース面をできるだけ真っすぐ動かすことがポイント。右手でうちわを持って、面を意識しながら動かすと、真っすぐにフェースが動いてスクエアなインパクトができる右手の動きが分かりやすいです。自分が思っていたよりもシャットのイメージで動かさないとフェースが開いてしまうんだな~と思いました。
トップでは右手が甲側に折れるように意識します。その時にフェース面は上を向きますが、クラブがクロスに入ってしまうと、フェース面は体の正面側を向いてしまいます。このあたりもうちわだと理解しやすい。この時の右手の位置をしっかりと覚えれば、正しいトップが覚えられますね。
そしてフォローですが、フォローでは右手の親指を上に向けて立てるように動かしていくと、フェースは正しく動いていくようです。ここで手首を使いすぎてしまってはフェース面の管理ができなくなり、ショットが安定しなくなります。
僕はラケットがなかったのでうちわでやりましたが、うちわならクラブを一緒に持つこともできるんじゃないかと思いやってみました。
これだとクラブを持っていながらもうちわの大きい面でフェース向きを確認できるので、実際のクラブの動きを感じながらフェースコントロールを覚えられると思います。実際にこのままボールを打ってみましたが、やはりちょっと違和感を感じたので、腰から腰くらいのハーフショットで打つくらいがいいかもしれません。
ラケットでもうちわでもいいので、一度右手で振ってみて、右手とフェース面のリンクや真っすぐ動かすのがどういうことかを確認してみてはいかがでしょうか。効率のいいインパクトで初速アップを目指しましょう!