東北福祉大出身の24歳
目下賞金ランク1位を快走する金谷拓実選手と同じ東北福祉大学出身で、金谷選手の1学年上の24歳という片岡尚之選手。金谷選手に21歳の石坂友宏選手など若手の活躍が目立つ男子ツアーに新たなヒーローが誕生しました。
ホストプロを務めた中西直人選手に話を聞かせてもらいましたが「最終日の後半はそれまでと逆の風が強く吹いたが、攻めの姿勢を貫いた片岡君のプレースタイルが勝利に結びついたんだと思う」と話してくれました。人柄については「イケメンで気さく」とのこと。
「最終日のプレー後、後続を待ちながらパター練習している間に話しかけさせてもらって、贈呈用のキャディバッグにサインをもらいました。そのときの対応が気さくでイケメンなだけでなく人間性も持ち合わせているなと思いました。プロ4戦目での優勝もすごいことですし、これから男子ツアーも変わっていくと思います」(中西直人)

プロ4戦目で初優勝を挙げた片岡尚之(写真は2021年のジャパンプレーヤーズ選手権byサトウ食品 写真/有原裕晶)
私自身は女子ツアーの会場にいたため、中継でプレーを見ましたが、手首を柔らかく使ってクラブを扱い、ボールを上手にコントロールするプレーヤーという印象です。
大会の会場となった西那須野CCは戦略性が高いコースで、ティショットはフェアフェイの右サイドや左サイドにしっかりと打ち分けることが必要となり、セカンドではアンジュレーションの強いグリーンをピンポイントで狙うアイアンショットの精度も必要になります。その中で優勝できたのはショット、パットともに高いレベルにあることの表れ。まぐれではなく、練習の積み重ねがあったことがうかがえます。

ドライバーの飛距離は281.67 ヤード(32位)(写真は2021年のジャパンプレーヤーズ選手権byサトウ食品 写真/有原裕晶)
クロスハンドで構えるパッティングも非常にストロークが安定しています。しっかりとパターの芯でとらえていましたし、平均パット1.7451で3位にランキングされていることからもパッティングがストロングポイントになっていることが見て取れます。

平均パットは3位にランクインしストロングポイントになっている(写真は2021年のジャパンプレーヤーズ選手権byサトウ食品 写真/有原裕晶)
今大会では、終始ゲームをリードし1打差で2位に入ったベテラン宮本勝昌選手の存在も忘れてはなりませんが、片岡選手と同じ北海道出身で95年生まれの植竹勇太選手、97年生まれの大岩龍一選手、時松隆光選手と同じベースボールグリップで99年生まれの清水大成選手らが上位で戦い、若い世代の活躍も目立ちました。
彼ら20代の選手たちの中から新たなヒーローが誕生してくれば、男子ツアーの人気復活も近いのではないでしょうか。
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