みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は日々、飛距離を伸ばしたいといろいろなことを考えているのですが、やはりギアの力を借りないと、僕みたいなオッサンゴルファーでは限界があるわけです。
特にシャフトのしなりが使えないと飛ばないと思うのですが、正直、どうすれば上手くシャフトをしならせられるのかってのが分からない。月刊ゴルフダイジェスト6月号の「解決! 浦ゼミナール」にシャフトをしならせるコツが書かれていたので、やってみることにしました。
よくヘッドを走らせるためには「グリップゆるゆる」なんて話を聞きますが、浦さんはグリップをしっかり握りなさいと言っています。たしかに柔らかいものをしならせようとすると、手元がシッカリしてないとできません。
特に大事なのは右手の親指。アドレスの時点から右手の親指と人差指をしっかりと握ることが大事。シャフトをしならせるためには、切り返しでシャフトに大きな負荷をかけないといけないのですが、親指と人差指がしっかり握れてないとできません。
切り返しのときには右手の親指と人差し指でできた「V字」でシャフトを受け止め、右斜め方向に押し返すことが大事。そうすることでシャフトに大きな負荷がかかるわけです。もちろん左手も小指、薬指、中指はしっかりと握らないとダメです。
さっそく右手親指と人差指のV字をしっかりと握ってスウィングしてみました。いままではやはり右手を強く握りすぎてしまうのはダメなんだと思っていたので、ユルユルではないにしろ、少し力を抜いて握っていました。しっかりと握ってスウィングしてみると、たしかにトップで右手のV字の上にシャフトが乗る感覚がわかります。逆に言えばV字に乗らないとシャフトが間違った方向に行っているっていうのが分かりますね。
V字でシャフトを受け止めたあとは、ヘッドを右斜め方向に押し返す意識で切り返すのですが、これがちょっと難しい。手首の動きだけでピョンっとやっってしまうと、キャストと呼ばれるような動きになってしまいます。体全体で押し返すということが大事なようです。これは何度も素振りをしたり、ボールを打ったりして感覚をつかんでいかないとダメかもしれません。
切り返しでシャフトに負荷をかけてやれば、あとは特になにもすることはなく、スムーズにクラブを振り切るだけ。シャフトをしならせたあとは、ものすごいスピードでインパクトに向かっていくわけで、その短い時間で何かしようとしても間に合わないわけです。とにかく切り替えしたら、あとはぶっ叩くだけと浦さんは言っています。
切り返しでシャフトをしならせたらぶっ叩くだけというイメージでボールを打ってみましたが、これが僕的にはかなりいい感じ。今まではインパクトあたりでシャフトをしならせるようなイメージで振っていたので、まったく違う感覚でした。
でも、たしかにシャフトがしなる感覚がとても良く分かるんです。最近気に入って使っていたシャフトが、この打ち方だとしなりが大きすぎてインパクトで戻ってこない。いかにシャフトのしなり方が今までとまったく違うかってのが分かりますね。そこで、もう少ししなりが少なめのシャフトを使ってみると、ドンピシャでインパクトができました。
実際にラウンドもしたのですが、確実に僕は飛距離が伸びました。けっこう切り返しから振りに行ってるのですが、曲がりも少なくて驚いています。とにかく切り返しでシャフトをしならせたら、強くインパクトすることだけを考えて、そのままフォローまで気持ちよく振り切るイメージ。ミスが出るのは上体が突っ込んだときと、インパクトで緩んだとき。頭を残したまま最後まで気持ちよく振れたときは、本当にいい球が打てました。
どうも上手くシャフトのしなりを使えていないな~と思う人は、右手親指と人差指のV字をチェックして、切り返しでシャフトをしならせてみてはいかがでしょうか? かなりスウィングのイメージが変わるんじゃないかと思います。