みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアを作るのは最終的にはパットです。ドライバーナイスショットで、しっかりと2オンして、そこから3パットのボギーって本当に悲しすぎますよね。
どうやればパットってもっと入るようになるんだろう? と考えるわけですが、もちろんアドレスやストロークも大事なのですが、テンポも大事なんです。それもストロークのテンポではなく、アドレスに入ってから打つまでのテンポも大事なんだとか。
週刊ゴルフダイジェスト6/1号に「金谷拓実がお手本です。構えたらサッと打つ!」という記事がありました。そこで石井忍プロが思考をシンプルにしてテンポよくサッと打つ方法を教えてくれていますので、試してみることにしました。
石井プロによると、金谷拓実プロはパットのとき、最後にターゲットを見て目線をボールに戻してから2秒くらいで打っているそうです。アマチュアには構えてからモジモジして、なかなか打たない人もいますよね。打つまでの時間をかければ過去の嫌なイメージとか、〇〇しなければというような考えが出てきて、ますます体が動かなくなってしまいます。またせっかく読んだラインや、イメージしたタッチも3秒以上経ってしまうと忘れてしまうという話もあるようです。なので、できれば構えてから3秒以内に始動したいわけです。これを石井プロは「3秒ルール」と呼んでいます。
では構えるまでのライン読みなどはどうすればいいのでしょうか。「3秒ルール」を行うためには、構えたときにはすでにパッティングのイメージができている必要があります。ラインを読み、素振りをしてボールの転がるさまやスピード感をしっかりとイメージします。そこから体のいろんな部分を「もじもじ」させながらアドレスをします。ここでの「もじもじ」は必要な動きなんだそうです。この「もじもじタイム」は体を動かす準備をする大切な時間だということです。アドレスしてからの「もじもじ」はダメなんですけどね。
こうしてしっかりとラインやタッチなどがイメージできればアドレスして、最後にターゲットをパッと見てから目線を戻し、3秒以内に始動すれば良いんです。このときにはもう「ヘッドをどう動かすか」などと考えずに、イメージしたとおりにストロークしましょう。
さっそくラウンドで「3秒ルール」を試してみました。ラインを読んだり素振りをしたりってのは今まで通りのままで、アドレスしてから「3秒ルール」。打つ前は3秒ってけっこう長いと思っていたのですが、実際にやってみると思ったよりも短いんです。けっこうボールに目線を戻してからはすぐに打つ感じ。今までは3秒以上かかってたんだな~って思いました。そう考えると金谷プロの2秒ってめちゃくちゃ早い!
「3秒ルール」を数ホールやってみたんですが、これね、僕はかなり良かったです。特に1メートル以内のパットが良い! 3秒以内で打とうと思うと、テークバックの上げ方だったり、ラインのことなどの余計なことを考える暇がないんですよ。だから目標方向に向かって打っていくことだけに集中できます。このくらいの距離よく外すんだよな~とか、このライン嫌だな~みたいな不安な気持ちにもならないんです。
たしかにアドレスまでにしっかりとイメージを作っておくことが大事になりますが、それさえできればアドレス以降は本当にシンプルになります。パットがどうも上手く打てないと悩んでいる人や、ショートパットが苦手な人はぜひ試してみることをおすすめします。僕はやります!
実はこの「3秒ルール」、パットだけでなくアプローチやショットにも使えるらしいんです。たしかにショットのほうがテークバックの上げ方とかトップの位置をどうするとか、いろいろとアドレスしてから考えてしまうので「3秒ルール」はとてもいいかもしれませんね。自分が打ちたい球や方向に集中できる気がします。これもさっそく取り入れていこうと思います!