上手く打ててるはずなのに、今日はどうも距離感が合わない。ゴルフをしているとそんな日がしばしばある。プロキャディ・伊能恵子は、「そんな日は、狙いどころの『設定』を変えましょう」という。アプローチの「設定」とはなにか? プロ仕様の考え方を身につけよう!

スコアメイクする上でアプローチは重要ですが「今日はなんだか距離感が合わないな~」ということってよくありますよね。初めてのゴルフ場ならばグリーンの速さがつかめずに、いつもいくコースであってもその日のグリーンのコンディションによって、上手く打ったはずなのにショートしたり、オーバーしたりしてしまう。

プロならば、いつも芝の上から練習できるのでその感覚を養えますが、アマチュアの方の場合それも難しいですよね。そこで私は、ゴルフ場でプレーをしながら“感覚”を養っていくことがとても大切なことだと思うんです。

画像: 距離感が合わない日はアプローチの「設定」を変えてみよう!(撮影/矢田部裕)

距離感が合わない日はアプローチの「設定」を変えてみよう!(撮影/矢田部裕)

たとえば、「上手く打てているのに、毎回オーバーしてしまう」という状況だったします。このときは「打ち方が悪いんじゃなくて、グリーンが速いんだ」ということを気付いてあげることが重要なポイントです。それに気づかずに「強く入りすぎかな?」とか、スウィングのことを考えはじめてしまうと、どんどんと底なし沼にハマってしまいますから要注意です!

次にしてもらいたいのが、「設定」を変えること。オーバーしてしまう場合は、アプローチの落としどころをいつもより手前する、もしくはカップそのものが実際よりも手前に斬られているという「設定」にします。その反対で、毎回ショートしてしまう場合は落としどころやカップを奥目に「設定」するんです。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

「設定」だけ変えたら、あとはいつもと同じようにアプローチするだけ。打ち方は変えずに、狙いどころの「設定」を変えるだけで寄るんだ……! というふうに思えたらしめたものです。

最後にひとつ注意を。変えるのは「設定」であって、打ち方は変えてはいけません。カップを手前に「設定」したからってフィル・ミケルソンみたいなロブショットで寄せよう、なんてしちゃダメですよ(笑)!

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