5月27日から4日間の日程で開催される「リゾートトラストレディス」。プロゴルファー・中村修が注目したのは2000年生まれのプラチナ世代の吉田優利。初優勝を狙うスウィングを解説。

吉田優利選手は2018年に日本ジュニアと日本アマを制し2019年のプロテストに一発合格。その年のQTを20位で通過し2020-2021シーズンからツアーに参戦。そのポテンシャルを発揮し、ここまで優勝こそありませんが賞金ランク32位(5月26日現在)とシード圏内に位置しています。

「ほけんの窓口レディース」の前週にアマチュア時代からコーチを務める辻村明志コーチに話しを聞いていたのですが、こんなエピソードを教えてくれました。

「『今までレギュラーツアーを甘く見ていました。これからは月曜日も練習に行きますのでよろしくお願いします』と伝えてきたんです。それから目の色が変わったので、これから上位に顔を出してくると思います」

画像: (写真は2021年のほけんの窓口レディース 写真/大澤進二)

(写真は2021年のほけんの窓口レディース 写真/大澤進二)

その話を聞いた翌週の「ほけんの窓口レディース」で、さっそく最終ホールまで優勝争いをしたことには驚きました。月曜日といえば連戦の続くトーナメントプロにとって週に一度の休養日。その日すらも練習に充てる覚悟を決めたことが、早くも結果に出ていました。

そんな吉田選手のスウィングをみていきましょう。

画像Aを見ると左手を少しかぶせたストロンググリップで握り、トップでのフェースの向きは斜めを向くスクェア。スウィングの軸をセンターに置くタイプです。画像A右で左ひざが内側に入らないので、柔軟性の高さと、しっかりとした捻転によってエネルギーを溜めていることが見て取れます。

画像: 画像A:バックスウィングでの足の動きは静か。それでいて上半身は大きく回転しており、柔軟性の高さをうかがわせる(写真は2021年のTポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 写真/大澤進二)

画像A:バックスウィングでの足の動きは静か。それでいて上半身は大きく回転しており、柔軟性の高さをうかがわせる(写真は2021年のTポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 写真/大澤進二)

画像Bを見ていきましょう。軸をセンターに保ったまま下半身から切り返すことで、上半身との捻転差が最大になります。そこからインパクトではおへそがターゲットを向くくらい一気に下半身を使っていきます。手打ちにならずに体幹部をしっかりと使う体の使い方をしています。これが、彼女のプレーを見ていて「ボールにしっかり体重を乗せたインパクトができていて、気持ちのいい振り抜きだな」と感じられる要因です。

画像: 画像B:上半身を置き去りにするように下半身から切り返すことで捻転差は最大に。そここから下半身を使って一気に体をターンさせていく(写真は2021年のTポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 写真/大澤進二)

画像B:上半身を置き去りにするように下半身から切り返すことで捻転差は最大に。そここから下半身を使って一気に体をターンさせていく(写真は2021年のTポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 写真/大澤進二)

「ほけんの窓口レディース」と今週もバッグを担ぐ先崎洋之プロキャディによると、ショットメーカーというよりはパットでスコアを作ってくる選手で、ショットが好調になれば優勝争いをしてくるといいます。

「ピンを攻められるので見ていて面白いし気持ちがいいです。気持ちも強いし3度目の正直で初優勝を狙いたいですね」と語ってくれました。

KKT杯バンテリンレディスオープンで4位タイ。ほけんの窓口レディースで3位タイ。お次は2位……と遠慮せず、一気に初優勝する姿が見てみたいですね。

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