そろそろグリーン周りのラフも深くなって難易度を増してきている。ノリ―こと堀口宜篤プロにラフから柔らかく打つコツを教えてもらった。

梅雨が近くなってくるこの時期は、ラフの野芝も伸び盛りを迎える時期でもある。この時期のゴルフで悩ましいことのひとつが、グリーン周りのアプローチだ。

一見、ボールがラフに沈んでいるように見えても茎の上に乗ってわずかに浮いているためフェースの芯でとらえにくいこと。フェースとボールの間に芝が噛むことによりバックスピンが減り、距離感が合わせにくくなること。そしてラフの抵抗に負けないような意識が働き、ついインパクトが強く入ってしまうことの3点が難易度を上げる大きな理由だ。

画像: 芝が伸び盛りの時期のラフからのアプローチはピンに寄せる難易度が上がる(写真/大澤進二)

芝が伸び盛りの時期のラフからのアプローチはピンに寄せる難易度が上がる(写真/大澤進二)

では、難しいラフからのアプローチ、どうすれば成功させられるのだろうか? 堀口宜篤は「ダウンブローではなく、アッパーブローで打つこと」だという。

「ラフで浮いているボールをダウンブローで打つとロフトが立つことでボールが強く出てしまいます。フェースを開いて打つ場合でもダウンブローだと浮いているボールの下をくぐってしまいやすいんです。体重配分は5対5に構えたら、ヘッドを低い位置から入れて高い位置に振り抜くようにすることでフェースにボールが乗ってくれ、柔らかく飛ばせますよ」(堀口)

画像: 画像A ダウンブロー(左)はロフトが立ちボールが強く出てしまうので右のように横からややアッパー軌道で打つと柔らかく打ち出せると堀口宜篤プロ

画像A ダウンブロー(左)はロフトが立ちボールが強く出てしまうので右のように横からややアッパー軌道で打つと柔らかく打ち出せると堀口宜篤プロ

ダウンブローではなくややアッパーブローの軌道を意識して振ることで、ロフト通りに打ち出され、ランの少ない柔らかい弾道のアプローチになるという。

このとき気をつけるのは、手首を使い過ぎてしまわないこと。手首を使ってすくうように打つのではなく、画像Bの右のように背骨の傾きをキープしながら、右肩が下がるように振り抜くとスムーズに振り抜けると教えてくれた。

画像: 画像B 入射角が浅く低い位置からヘッドが入り(左)、高い位置へと振り抜くことでフェースにボールが乗り柔らかい弾道で打ち出せる

画像B 入射角が浅く低い位置からヘッドが入り(左)、高い位置へと振り抜くことでフェースにボールが乗り柔らかい弾道で打ち出せる

ラフからのアプローチは、ダウンブローは禁物。横からややアッパー軌道で打つことを意識することで柔らかい弾道のアプローチになる。次のラウンドで早速試してみよう。

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