「リゾートトラストレディス」で今季初優勝(プロ通算4勝目)を挙げた勝みなみ。荒天のため初日がサスペンデッドになる波乱の幕開けから最終日の混戦を粘り強く戦った模様をプロゴルファー・中村修がレポート。

勝みなみ選手といえば、2014年に高校1年生で成し遂げたアマチュア優勝。この勝利が同世代に刺激を与え、のちの黄金世代という層の厚い年代を作ったといっても過言ではないでしょう。2019年の「パナソニックオープンレディース」で優勝して以来、ひさしぶりのプロ通算4勝目になりましたが、今大会では定評のあるパッティングに加えてショットの安定感が目立ちました。

画像: 2019年以来の勝利でプロ通算4勝目を挙げた勝みなみ(写真は2021年のリゾートトラストレディス 写真/大澤進二)

2019年以来の勝利でプロ通算4勝目を挙げた勝みなみ(写真は2021年のリゾートトラストレディス 写真/大澤進二)

勝選手は、ドライバーでたとえ曲げても精度の高いアイアンショットと1ラウンド当たりの平均パット数1位のパッティングでスコアを作ってくるタイプでした。そこに加わったのが飛距離です。トレーニングの効果もあって飛距離が伸び、ドライビングディスタンスの計測では笹生優花、原英莉花選手らに次いで3位につけています。

さらに今大会では飛距離に加えてショットに安定感がプラスされていました。その理由として「遠くから回してくるイメージ」にスウィングのイメージを変えたことを3日目の会見では挙げていました。

画像: 平均パット1位(1ラウンド当たり)の定評あるパッティングにショットもかみ合った(写真は2021年のリゾートトラストレディス 写真/大澤進二)

平均パット1位(1ラウンド当たり)の定評あるパッティングにショットもかみ合った(写真は2021年のリゾートトラストレディス 写真/大澤進二)

なんでも、練習ラウンドの際に「クラブを体の近くに持ってきながらインパクトするイメージ」だとインパクトで“詰まってしまう”ことに気が付いたのだそうです。

そこで、「昔は外からゆっくり回してくるイメージでやっていたな」と、遊び感覚でそのイメージでラウンドしたところ調子が上向き、そのイメージのまま本番に突入したと言います。

2019年の優勝以来コロナ禍の影響もありなかなか調子が上がらずに、2020年10月の「樋口久子三菱電機レディス」では2位に5打差で最終日をスタートするも西村優菜選手に逆転を許しもしていました。昨年までは「ティーグラウンドに立つだけ今日もゴルフをやらなきゃいけないのかなとか、思ってたりもした」と内心に不安を抱えたままプレーをしていたことを明かしていました。

試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのが「外からゆっくり回してくる」イメージのスウィングです。実際、ゆるやかな入射角でインパクトすることで、スピン量や方向性も改善されたのだと思います。

ちなみに、この感覚をアマチュアゴルファーが取り入れるとしたら、クラブヘッドを遠くから回すというよりは、手元を遠くにキープするようなイメージを持つと、アーリーリリースを防げると思います。入射角がキツいタイプの人は、勝選手のイメージを借りてみることを勧めます。

話しを戻しますと出だしのホールで2打目がバンカーの入り目玉になりダブルボギーを叩き首位を明け渡しますが、そのまま崩れることなく立て直します。その理由を自分の課題をやり切ることだと話しました。「やるべき事は決まっていたので、とりあえずパットもやることが決まっていて、ショットの方も決まっていたので、スコアと言うよりは自分が課題としていること、目標を立てたことを18ホールやりきろうという風に考えていたのでダブルボギーを叩いたときも自分が今するべき事は何かを考えてと次のホールに切り替えて進みました」(勝みなみ)

最終日、出だしでダブルボギーを叩きながら「自分が課題としていること、目標を立てたことを18ホールやりきろう」と気持ちを切り替えてプレーし、勝利をつかんだ勝選手。自分の課題をやり切ることの大切さを、その勝利は教えてくれます。

「やっと出口が見えて来週が楽しみ」という勝選手。その“来週”の試合は海外メジャー「全米女子オープン」です。米ツアー参戦への気持ちも強くなっていると言いますから、いい経験になるのは間違いありません。好結果を期待しましょう!

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