あり・なし、どっちがいいの!? ギアオタクが教えるグリップの「バックライン」の効果

グリップのバックラインは気にしてる？ 上手く使えばミスやスイングの矯正になるかも

こんにちは、ギアオタク店長の小倉です。みなさんは、グリップのバックラインはあるほうが好みですか？ それともないほうが好みでしょうか？

そもそもグリップのバックラインとはグリップを正しく装着した時に裏側にある線状の突起のことで、多くのグリップにはこのバックラインの有無が設定されていて、ごく一般的なクラブのいわゆる純正グリップには、バックライン有のモデルが装着されていることが多いですね。

ただ最近はシャフトの向きを回転させて行う弾道調整機能付きのクラブが増えてきているので、そういったクラブにはバックライン無のグリップが純正で装着されています。調整したときに、バックラインが正しい位置に来ないので握った時に違和感が出るからです。

バックラインのメリットは、握ったときの突起による感触で再現性の高い握り方がしやすいこと。毎回同じ突起の引っかかりを感じながら握れば、フェースの向きと手の握った向きが揃いやすく、同じ握り方がしやすくなるわけです。ゴルフを始めたばかりの方など、握り方がしっくり来ていない方は、バックライン有のグリップを使ったほうが早く慣れるでしょう。

バックライン無のグリップは、毎回握り方を微妙に変えて振りたいといった方が好みます。ちょっとズラして握ったときにバックラインがあると握りづらくなってしまうからです。

このバックライン、私は上手く使えば余計なミスを軽減できる便利なものだと考えています。私自身は、アイアンにバックライン有を使っていますが、かなりフェースが開くように装着しています。そうすることで、必要以上にフックの出にくい握り方になるのを避けて左のミスを軽減させているのです。

私はバックラインを一直線に入れていますが、お客様には、左手だけ開いた状態に入れて、右手を真っ直ぐという捻じれた入れ方を指定される方もいらっしゃいます。練習器具で正しい握り方の形が付いたグリップがありますが、バックラインは意識して使うとそれぐらいの効果があると思いますよ。

グリップは太さや重さ、素材などはクローズアップされがちですが、バックラインだって意外とスウィングに影響を及ぼします。ツアープロでも下巻テープなどを使ってバックラインを強調する方もいらっしゃいますし、バックライン無を愛用される方もいます。自分が握ってみて違和感のないほうを選ぶと良いでしょう。今まであまり意識をしていなかった方は、是非意識して握ってみてください。今よりもしっくりくるグリップに出会えるかもしれませんよ。