5月29日、東名カントリークラブの特設コースにてドラコン大会「ジア・メディカルCUP2021 日本ドラコン選手権決勝大会」が開催。現在のドラコン女子界のトップ選手が一同に顔を合わせ、誰が日本一の座を勝ち取るかに大いに注目が集まった「ウィメンズ・デビジョン」の戦いをレポートする。

ドラコン女子界のトップ選手たちが勢揃い!勝つのは誰だ?!

ドラコン界では、いま、男性ゴルファーの平均飛距離をはるかに超える圧倒的飛距離を叩き出す“ドラコン女子”たちが人気なのをご存知だろうか?

画像: 人気のドラコン女子たち。押尾紗樹(左上)、杉山美帆(右上)、長谷川円香(左下)、高島早百合(右下)。

人気のドラコン女子たち。押尾紗樹(左上)、杉山美帆(右上)、長谷川円香(左下)、高島早百合(右下)。

各地の予選会を勝ち抜き、28日のセミファイナルの舞台に立てたのは11名。中でも注目は、女子ドラコン競技での日本記録・377ydを記録した押尾紗樹、2020年、LDJ日本ドラコン選手権で優勝した高島早百合、そして2019年ドラコン日本選手権勝者の杉山美帆の3強に、若手No1の実力者の長谷川円香を加えた4強。これに、過去10回日本一に輝いた実績のある斎藤かおりが、長年ケガに悩まされてきたが、この一年で戦える体に戻してきての参戦ということで、実質、この5人の争いと目された。

そんな優勝候補5人に、今大会への意気込みなどを聞いた。

押尾 紗樹
「ゴルフ歴20年でドラコンは4~5年です。体はそんなに大きくないけれどそこそこ飛ばせることがウリです(笑)。今日は条件的にコースが上りのうえにアゲンスト気味なので、250Y出ればいいかな。」

高島早百合
「以前は挑戦者の立場にいたからリラックスして臨めたけど、挑戦を受ける立場で臨むようになり、ちょっと気持ち的にナーバスになっています。優勝しなければいけないっていう気がしていて、変に緊張もしています(笑)。」

杉山美帆
「今日は左からのアゲンストなのでドローヒッターの自分には辛いです。仕上がりは正直イマイチですが……。ドラコンは一年ほど出ていなかったので、今回は復帰戦! なんとか結果を残せるように頑張ります。」

齊藤かおり
「ドラコン歴は15年くらい。始めたきっかけはドライバーが苦手で、打つ時に守りに入って楽しめていなかった時に、勧められてドラコン大会に出たら優勝して。それで毎年出るようになってドライバーを打つことが楽しくなりました。今日の目標は自分の今できるベストのパフォーマンスを出すことです。」

長谷川円香
「中学校1年から競技ゴルフを始めて、高校でも競技ゴルフを目指してやっていました。でもツアープロの道から転向し、去年からドラコン一本に絞ってやっています。勝ちたいです。」

決勝トーナメント進出は4名。誰が勝ち抜くか?!

セミファイナルは11人が4組に分かれ、2分30秒以内に既定の6発の球を打つ形式。その中で、まず上位記録2人が勝ち抜け決勝トーナメントに進む。そして残った9人が3人3組に分かれ再び対決。上位2人が決勝へと進む。

会場の東名カントリークラブ特設会場はやや打ち上げで距離が出づらく、加えて当日の風はアゲンスト。同日行われた男子の決勝ラウンドでも300ヤードを下回る記録が出るなど、かなり厳しい条件での試合となった。

決勝ラウンドへの進出者は次の4人。
1位 長谷川円香 280ヤード
2位 高島早百合 278ヤード
3位 齊藤かおり 272ヤード
4位 押尾紗樹  260ヤード

画像: 272ヤードを記録し、決勝トーナメントへの進出を決めた斉藤かおり。有望な若手がひしめくなか、しっかりと結果を残した

272ヤードを記録し、決勝トーナメントへの進出を決めた斉藤かおり。有望な若手がひしめくなか、しっかりと結果を残した

一位突破の若い長谷川は「決勝では300ヤードを出して優勝を狙います」と勢いの良さをそのまま決勝に持ち込むつもりだ。一方、2位の高島は「アドレスで右に向いていたので、インパクトで左に上手く振り抜けず、つかまり切らずに全部右に飛んでしまった。あと、ドラコンは一瞬に力を凝縮する競技なのに妙にインパクトで力が入らなかった。決勝ではその辺を意識したい」と修正ポイントを明確にした。

4人で争う決勝トーナメント。優勝は果たして……

決勝トーナメントの第一対戦、長谷川円香と押尾紗樹のマッチは、長谷川が275ヤードで256ヤードの押尾を退けて決勝に進出。

画像: 決勝ラウンドの第一対戦、押尾紗樹(左)VS長谷川円香(右)。セミファイナルと同様、安定した飛距離を残した長谷川が決勝に進出した。撮影/増田高寛

決勝ラウンドの第一対戦、押尾紗樹(左)VS長谷川円香(右)。セミファイナルと同様、安定した飛距離を残した長谷川が決勝に進出した。撮影/増田高寛

第二対戦の齊藤かおりと高島早百合のマッチは、齋藤283ヤード、高島296ヤードで高島が決勝に進んだ。

画像: 決勝ラウンドの第二対戦、齋藤かおり(左)VS高島早百合(右)。ハイレベルな戦いであったが、300ヤードに迫る会心のショットを放った高島が決勝に進出した。撮影/増田高寛

決勝ラウンドの第二対戦、齋藤かおり(左)VS高島早百合(右)。ハイレベルな戦いであったが、300ヤードに迫る会心のショットを放った高島が決勝に進出した。撮影/増田高寛

この準決勝で見せた高島の6球は、流れるようなリズムから全て枠内に収まる見事なショットで、毎回、ギャラリーから歓声とどよめきがこぼれる、まさに「ドライバー1本で観客を魅了する」ドラコンの華のような6発だった。

決勝は2人が交互に打つ方式で、それぞれ2分30秒以内に3発打つことを2回繰り返す。最初に打った長谷川は、全て右へのファウルで記録なし。次に打った高島は、1球目は右へファウルをしたものの、2球目は右手を離しながらも打球はセンターへ納める。「いや当たっていない」と苦笑いするも記録は273ヤード。3球目は左に引っ掛け終了し、長谷川の2回目の試技の結果を待つことに。

長谷川は次の3打も調子は戻らず、記録は「251ヤード」で、高島の「273ヤード」を抜くことはできなかった。試合後「すごく緊張していた。緊張を抜こうといろいろやってみたいけど、ダメでした」と悔しさを口にした。

優勝した高島は、この状況下で大会を開催してくれたスポンサーへ謝意を述べ、「やる前から、優勝しなければというプレッシャーを勝手に感じてしまい、準決勝は力が入らずに終わったけど、決勝では落ち着いてやれることができました」と勝因を語った。

画像: 表彰式で喜ぶ高島早百合。優勝賞金3000ドルを手に入れた。撮影/増田高寛

表彰式で喜ぶ高島早百合。優勝賞金3000ドルを手に入れた。撮影/増田高寛

冒頭に触れたように、今大会に残った11人のドラコン女子は、全てが瞬発系のアスリートが持つ、キリッとしたスポーツビューティばかりだった。女子のドラコン競技、ますます熱く盛り上がりそうである。

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