ドラコン競技にドハマりし、飛ばし屋プロ・高島早百合のもと更なる飛距離アップに取り組んでいた最長飛距離338ヤードの飛ばし屋タレント・ユージがだったが、ついに5月28日開催の「ジア・メディカルCUP 2021日本ドラコン選手権」決勝ラウンドに出場。予選では323ヤードの記録を残し、並みいる強豪の中から実力で予選突破を果たしたユージだが、決勝ラウンドではこれ以上の記録で結果を残すことはできたのか!?
あのドラコン界のレジェンドから貴重なアドバイスが……
ユージが会場に現れたのは、午後12時過ぎ。月曜日から金曜日の朝6時から9時までのラジオの生放送の仕事が入っている関係上、金曜日のこの日も朝4時起きでラジオの仕事を終えてから急ぎ会場の東名カントリークラブまで駆け付けた。
「少し疲れていますが、体の調子は良さそうです。ただ今日は会場に練習場がないので、1発も球を打っていない状態で本番に臨むことになります。普段の練習では、打ち始めの1~2球で良い球が出たことはないからちょっと不安だけど、ドラコンは6球打てるので、3球目から上手く調整して良い記録を残したいですね」と意気込みを語った。
自らが出場するオープンデビジョン(年齢・性別などの制限なし)の組み合わせ表をチェックしに行くと……。
「あ、コレはマズイですね、とんでもなくマズイです」と言いながら指さす先には、同組3人の中に南出仁寛の名前が。
南出といえば、幾度となく400ヤード以上の記録で大会を制しているドラコン界のレジェンド。そんな南出と同組となりやや引き気味のユージだったが、試合前に南出と言葉を交わすと、元来のフレンドリーさですぐに打ち解ける。
そして、「緊張をほぐすために心がけていることってありますか」という質問には、「緊張はしていいんです。その代わり緊張をしている自分を認めてください。『俺はいま緊張しているわ』と思ったら楽になりますから」とアドバイス。
さらに、「ユージさんはドラコンで本番となると力んでバックスウィングが速くなる。そこだけ注意して、ゆっくり目に上げるように」と金言を授けてくれた。
そうして迎えたオープンデビジョンの決勝ラウンドではグループA(18名)とグループB(18名)に分かれ、それぞれ2分30秒の間に6球の持ち球を打ち最長飛距離を争っていく。ユージはグループBでの参加となった。
それぞれのグループではセット1、セット2の2試合が行われ、ユージが次のステージに進むには、まずはセット1でグループBの18人中の上位5人に入る必要がある。もし5人枠に入れなかった場合でも、グループBの残った13人で争うセット2で上位4人に入ることが出来れば、次のステージに進出できる。
この決勝に向けて、スライスがなかなか直らないユージに、ここまでユージを指導してきた師匠で自らもドラコン選手として同じ大会に出場した高島早百合が、最後のアドバイスとして「インパクトで左手首が手の平側に折れているとフェース立ちやすくなり、つかまりが良くなる」とレクチャー。
感覚を確認しながら素振りをし「よし、イケる!」とユージ。いよいよユージの出番がやってきた。
セット1。ここで記録を残したいところだが……
1球目、2球目と連続ファールとなったところで、高島が「クラブを替えて、自分のクラブで打ってみましょう」と声をかけた。実は、ユージ。前日に打ったクラブが好感触だったので、直前になって使用クラブを替えていたのだ。
1、2球目があまり振れていないと判断した高島は、振り慣れたクラブに戻すように指示をしたのだが、3球目はスライスでファール。4球目は左にファール。5球目は左に打ち出しスライスし、入ったかのように見えたがファール。そして6球目は一番振り切れたスウィングだったが結果はファール。セット1は全球ファールで記録なしに終わり、次のセット2にかけることとなった。
セット2。最後のチャンスを生かせるか⁉
「先ほど高島プロからアドバイスを受けた結果どんな記録が生まれるんでしょうか。ユージ選手の登場です!」という大会MCの呼び込みに、意気揚々と応じるユージだったが、結果は全球ファールで、またしても記録なしに終わってしまった。
「この最終ステージに立つことが、取りあえず最初の目標ではあったので、残念ながらファイナルトーナメントには行けなかったけど、モチベーションはむしろ益々上がるドラコンデビュー戦でした」とユージ。
次戦は、師匠の高島が主催する8月21日開催のドラコンイベントの予定。ドラコン選手・ユージの今後の活躍に期待だ!
撮影:野村知也