プロギアから新たに発表された「LSフェアウェイウッド」「LSユーティリティ」をプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打! その性能をたしかめた。

プロギアが新たに発表した、ヘッドスピード40m/s前後のアマチュア向けに特化した「LS」シリーズ。そのフェアウェイウッド(以下FW)とユーティリティ(以下UT)に関しては、過去にも数々の挑戦的な設計のモデルを生み出しヒットさせてきたプロギアならではのユニークな特徴がある。

それは、FW、UTそれぞれ番手関係なく同じ長さで設計されている点。FWは3番(16.5度)と5番(20度)の2番手(メンズモデルの場合)でいずれもクラブ長は42.5インチ。UTも4番(23度)と5番(27度)がラインナップされ、クラブ長は40インチで統一されているのだ。

画像: プロギアのニューモデル「LSフェアウェイウッド」「LSユーティリティ」の全番手をプロが試打!

プロギアのニューモデル「LSフェアウェイウッド」「LSユーティリティ」の全番手をプロが試打!

近年ではアイアンのクラブ長を7番の長さに統一したワンレングスアイアンも一定の人気を獲得しているが、プロギアのLS FW・UTに関してはまさに同様のことをウッド類でも実現した形だ。

クラブ長の設定に関しては「FWの42.5インチは、一般的なモデルの3番よりは短く、5番と同等、あるいは少し長めの設定。UTに関しても同様で、どちらかというと下の番手寄りに長さが統一されています」とプロゴルファー・中村修。

ではそもそも番手間のクラブ長を統一するメリットとは何なのか。プロゴルファー・堀口宜篤はこう説明する。

「同じ長さだからこそ、番手が変わってもボール位置やアドレスなどを細かく変えずとも同じ位置で構えられるんです。あとは入射角が安定すれば同じように打てますし、とくに3番ウッドでは『飛ばさなきゃ、振らなきゃ』というプレッシャーから力んでしまったりということが起きがちですが、同じ長さであることで『ロフトが立っているぶん勝手に飛ぶんだ』という安心感がありますよね」(堀口)

ではその打ち心地のほどを、中村と堀口に試打してたしかめてもらおう。シャフトに関しては純正モデルのSフレックスを使用。また、LSシリーズがヘッドスピード40m/s前後のゴルファーをターゲットにしているため、両者にはドライバーでヘッドスピード40m/s程度の振り感でスウィングしてもらった。

まずは5番ウッドから。見た目については「平べったくて、ボールをすくってつかまえてくれそうですね。ロフトも20度と5番ウッドにしてはやや寝ている印象です」と堀口。中村はソール前方に配置されたかなり深めの溝に注目。「フェース下目のヒットにもかなり強そうです」という。

では両者の試打結果を見てみよう。

【堀口のLS FW5番試打結果】
HS38.4m/s キャリー179.8Y トータル197.2Y 打ち出し角17.3度 ボール初速53.5m/s スピン量3519.7回転

【中村のLS FW5番試打結果】
HS36.7m/s キャリー168.7Y トータル186.3Y 打ち出し角14.5度 ボール初速52.2m/s スピン量4353回転

「簡単に球が上がってくれますね。つかまえてくれるので右へ逃げてしまうことはないですが、曲がりの幅が狭く直進性を重視した性能になっています」(堀口)

中村も「シャキッとした打感が気持ち良いですね。勝手に球を拾ってくれるので、下の芝を擦るイメージでさらっと打つだけでしっかり飛んでくれそうです」と評価。

画像: プロギア「LSフェアウェイウッド」(写真は3番、ロフト16.5度)

プロギア「LSフェアウェイウッド」(写真は3番、ロフト16.5度)

同じく42.5インチでロフトが16.5度の3番ウッドに関しても「見た目は同様ですが、ロフトが立っていて、3番だけど長さは5番と同じ……妙な安心感がありますね」と堀口。

試打結果では堀口が平均208.5ヤード、中村が平均195.3ヤード。「ロフトだけでちゃんと5番ウッドとの飛距離の階段ができていますね」と堀口。

その一方で、ロフトが立ったぶん当然のことだが打ち出し角はやや低めに。「3番に関しては無理に上げようとするより、低めの弾道で、ランを含めたトータル飛距離で考えるのが良さそうです」と中村は言う。

続いて打ってもらったUTは4番(23度)、5番(27度)ともにFWよりやや短めの40インチのクラブ長設定。見た目に関しては「フェアウェイウッドをそのまま小さくした感じで、フェアウェイウッドからの流れでスムーズに構えられる形状です」と堀口。

画像: プロギア「LSユーティリティ」(写真は4番、ロフト23度)

プロギア「LSユーティリティ」(写真は4番、ロフト23度)

ただ、UTに関しては「ソールの形状もより特徴的ですね」と中村。

「プロギアのQシリーズのオールラウンドソールのように、中心部に向けて角度が付いたV字ソール形状になっています。FWに関しても若干V字ソールらしさがあったのですが、UTではより顕著ですね」(中村)

V字のソール形状を採用することで、「いろんな構えの人にも合いやすいと思いますし、UTを使うようなシチュエーション、とくにセカンドでは様々なライから打つことになりますから、その際に抜けが良いのも大きいですね」と中村。

では両者が5番UTを試打した結果の平均値を見てみよう。

【堀口のLS UT5番試打結果】
HS35.7m/s キャリー164.7Y トータル184.2Y 打ち出し角16.4度 ボール初速50.6m/s スピン量3753回転

【中村のLS UT5番試打結果】
HS34.2m/s キャリー145Y トータル164.7Y 打ち出し角14.1度 ボール初速47.7m/s スピン量4889回転

「球が上がるしスピンもしっかり入っていて、UTで欲しい部分をしっかり満たしていますね。FWと同様に、フェース下目でミスヒットしても球の落ちる方向がズレないくらい、直進性が高いです」(中村)

4番UTに関しても堀口が平均193.7ヤード、中村が平均176.4ヤードと順当にロフトなりに飛距離が伸び、スピン量が若干減少する形に。「5番ウッドに対する3番ウッドのように、スピン量や打ち出しの高さというよりは、直進性の高さや飛距離が持ち味の番手ですね」と堀口は評価した。

さて、LSシリーズのFWとUTを全番手を試打してもらったところで、その特徴を簡潔に言うなら? 堀口は言う。

「やっぱり全体的に低重心でやさしく、曲がり幅がかなり抑えられています。シャフトの重量やキックポイントなども番手によってフローしながら振りやすく設計されていますし、インパクトにかけてフェースがスクェアに戻っていく感覚がありました。力まずにバランス良く振ることだけ考えて振り抜けば、あとはクラブが勝手に飛距離の階段を作ってくれますよ」(堀口)

とくにクラブ長が統一されている点に関しては「挑戦的な設計をそのまま市販してくれるところは、プロギアらしいですね」と中村。さらに言うなら、「FW・UTをどちらも入れて、地面から打つウッド類4本で2レングス、あるいはLSドライバー(45.75インチ)も入れてウッド3レングスセッティングにすると、もっとゴルフがラクになりそうですよ」と評価した。

もしLSシリーズに興味を持ったなら、ドライバーだけでなくFW・UTも併せて試打してみるのがオススメだ。

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