黄金世代の畑岡奈紗と日本とフィリピンのふたつの国籍を持つ19歳の笹生優花が全米女子オープンという最高峰の舞台でプレーオフを戦った。女子には難しすぎるといわれたオリンピックCで年下の笹生が3ホール目でバーディを決め最年少(タイ)チャンピオンに輝く感動的な結末。今年は海外からの朗報続きだ。

日本勢がメジャータイトルを争いプレーオフを戦う日がくると誰が想像しただろうか? 序盤の2番、3番でダブルボギーを叩き、一時首位を行くレクシー・トンプソンに6打差をつけられた笹生だがその後息を吹き返しバック9はショット力を生かした完璧なゴルフ。

一方、首位と6打差の6位タイからスタートした畑岡は「とにかく自分のプレーに徹するだけ」と上位がスコアを落とす間隙を縫い3アンダー68をマーク。通算4アンダーで先にホールアウトすると笹生も16番、17番の連続バーディで畑岡をとらえプレーオフに進出した。

トップから出たレクシーは後半5つスコアを落とし1打足りずにプレーオフ進出ならず。

経験に勝る畑岡と米ツアー3試合目でメジャー制覇を目指す笹生の対決は3ホール目で笹生がバーディを決め決着。ウィニングパットを沈め両手でガッツポーズした笹生をツアー仲間がシャンパンシャワーで祝福したところまでは笑顔だったが、マイクを向けられると感極まって涙、涙。

画像: 畑岡奈紗とのプレーオフを制し、全米女子オープン優勝を果たした笹生優花(USGA/Darren Carroll)

畑岡奈紗とのプレーオフを制し、全米女子オープン優勝を果たした笹生優花(USGA/Darren Carroll)

「子供の頃から世界一になりたいと思ってきましたが、まさか全米女子オープンで勝てるなんて……。この試合に出られただけでも幸せだったのに」と声を詰まらせた。

19歳11カ月17日での優勝はパク・インビが持つ大会最年少V記録に並ぶ快挙。「ギャラリーがいて私たちを応援してくれる試合に出るのは(アメリカでは)初めてだったので少しと戸惑いましたけど、予想以上にたくさんの方に声援をもらってうれしかった」。

笹生のファンはギャラリーだけではなかった。3日目、4日目と一緒に回ったメーガン・カンは「もし私が選手じゃなかったら絶対に彼女を応援します。私、ユウカのゴルフの大ファンなんです!」

4月にハワイで行われたロッテ選手権で笹生と優勝争いしたリディア・コーも「彼女のスウィングはロリー・マキロイにそっくりだって評判だったけれど、本当にそうね。素晴らしい選手」と絶賛していた。

マスターズで松山英樹が優勝。そして全米女子オープンで笹生が畑岡とのプレーオフを制してチャンピオンに輝いた。どうやら今年は日本勢大豊作の年になりそうだ。

画像: 祝!全米女子オープン優勝!笹生優花の飛距離を支えるトレーニングに密着 youtu.be

祝!全米女子オープン優勝!笹生優花の飛距離を支えるトレーニングに密着

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