グリーンまでは残り55ヤード。アプローチというには長いし、フルショットは微妙にできないこういう中途半端な距離は、たとえ絶好のライだとしてもダフリトップのミスが出やすい。対処法をプロキャディ・伊能恵子に教えてもらおう。

アマチュアゴルファーの方とプレーさせてもらうと絶好のライだけど、一番飛ばないサンドウェッジでもフルショットできないような、50〜60ヤード前後の中途半端な距離からミスしてしまうケースが意外と多いような気がします。

たしかにゴルファーにとってフルショットじゃない“中途半端な距離”って一番難しいんですが、それでもトップしてグリーン奥のOBに打ち込んだりといった致命的なミスはできるだけ避けたいですよね。

画像: 一番飛ばないサンドウェッジでもフルショットできない50~60ヤード前後の中途半端な距離でミスしないためにはどうしたらいい?(撮影/ 渡辺義孝)

一番飛ばないサンドウェッジでもフルショットできない50~60ヤード前後の中途半端な距離でミスしないためにはどうしたらいい?(撮影/ 渡辺義孝)

ではどうして、中途半端な距離はミスをしやすいのか。それは、技術面はいったんおくと、距離が近いだけに「ピンに寄せたい」と自分自身にプレッシャーをかけてしまっているから。

残り50ヤードなら、プロゴルファーは寄らないという選択肢がないくらいの技術がなければ戦っていけません。だけどスコア90切りを目指すアマチュアゴルファーの場合、まずはグリーンに乗ればOKと考えて、自分自身にかけてしまっているプレッシャーを軽くしてあげることが大前提となります。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

技術的には、振り幅を小さくして打ったり、スウィングのスピードや力感を変えて調整する方法はオススメしません。どうしてもスウィング中に「弱いかも」「強いかも」と力んだりゆるんだりしてしまいますからね。

なので、変に細工するのではなく、グリップを一番短く持って普通に打ちましょう。これは私も中途半端な距離が残ったときに使う方法ですが、短く持つ分、距離はでないですし、グリップを一番短く持つだけだから意外と簡単ですから。

それだと飛びすぎるかも、と不安に思うなら、まずは練習場でグリップを一番短く持ったらどのくらい飛ぶのかチェックしてみるといいと思います。意外と飛ばないな、ということがわかったら、中途半端な距離でも自信を持って振り抜けるはず!

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