やってみると、けっこうしんどい!
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。女子ツアーが熱いです! 毎試合、若手のプロが上位に来て、どんどんレベルも上がっているように思います。
しかしそんななか「パナソニックオープン」で2年ぶりにベテランの上田桃子プロが優勝しました。上田プロは今シーズン絶好調の小祝さくらプロと同じ辻村明志コーチに師事しています。週刊ゴルフダイジェスト6/22号に”上田桃子復活優勝を支えた「練習法」”という記事がありました。いったい上田プロはどんな練習をして2年ぶりの優勝を果たしたのか? 興味があるのでいくつか試してみることにしました。
辻村コーチが上田プロに指導したことはいくつかあるのですが、まず初めに大切なこととして「下半身で狙う」ということを指導したそうです。スウィングの土台となる下半身が安定していないと狙ったところに打てるはずがないということを「下半身で狙う」と表現しているそうです。
そのために大事なことは、足の指で地面をつかむということ。上田プロはスウィング中に上体が起き上がりやすかったので、地面をつかむ意識を持つことでミスショットが格段に減ったそうです。足がスウィング中に地面から浮いてしまうと、上体が浮き、体も開いてしまいます。しっかりと地面をつかんでいればボールを押せて強い球が打てるんですね。僕たちアマチュアも上体が起きやすいので、これは役立ちそう。
さっそくやってみましたが、しっかりと足の指で地面をつかむ意識でスウィングをすると、たしかに下半身がぶれないです。スウィング中ずっと地面をつかむことを意識していると、スウィングの再現性が高くなるような気がしました。
また、下半身に意識が行くことで、上体に力が入りすぎないという効果もありそう。コースに出て不安定なライからショットするときは、さらに地面をつかむ意識が役立ちそうです。上田プロは地面をつかみやすいように5本指ソックスを履いているそうです。実は僕もけっこう5本指ソックスを履いているのですが、地面をつかむという意識はなかったです。意味ないっすね。
もう一つ、土台を作るための練習が、中腰での素振り。中腰で構えて、腰が地面と水平に回転していることを意識しながら振るんです。そうすることで、下半身の粘りと腹筋などの体幹の重要性を体で覚えられるのだとか。注意することはしっかり踏ん張って振らないと、中腰がキープできず、体が浮いてしまいます。中腰がキープできても、手だけで振ってしまうのもダメ。下半身をしっかりと踏ん張って腰をレベルに回転させることが大事です。
これもやってみましたが、結構しんどいです。手だけで振ると楽に振れるのですが、腰を地面と水平にしっかりと回転させようとすると予想以上にしんどいです。どうしてもインパクトあたりから体が浮いてしまうんですよ。体が浮かないように腰を落としたまま10回も振ると、結構下半身がつらくなってきます。スウィング中ってこんなに下半身にはどっしり感とねばりが必要なのかということに驚かされますね。
足の指で地面をしっかりつかんだままショットしてみましたが、たしかにインパクトが安定しました。中腰素振りでやったようにしっかりと腰をレベルに回転させると、インパクトが少し厚くなったような気がしました。これからは練習のときから足の指を意識して、ラウンド中も下半身が暴れないような土台を作っていこうと思います。