エピック マックス ファストはエピック マックスの「軽量バージョン」
「エピック」といえばキャロウェイのフラッグシップモデル。フィル・ミケルソンが使うエピックスピードに、やさしいエピックマックス、さらには石川遼が使う低スピンが魅力のエピックマックスLSなどのラインナップを誇る。
そこに新たに加わったのが、エピック マックス ファストで、ごく簡単にいえばエピックマックスの軽量バージョンだ。
まずドライバーを見ると、エピックマックスのヘッドをベースにホーゼルに調整機能を持たせず接着型にしたことなどで185グラムとヘッドを軽量化。40グラム台の純正のRシャフト装着モデルで約269グラムという総重量になっている。同じRシャフトで比較した場合、エピックマックスは約287グラムなので、20グラム近くも軽量ということになる。
とはいえ、AIが設計したフェース、エネルギーロスを軽減するジェイルブレイクAIスピードフレーム、弾道調整が可能なペリメーター・ウェイトなどの基幹テクノロジーはしっかり搭載している。
エピック マックス ファストのフェアウェイウッドとユーティリティの特徴
さて、キャロウェイの前作「マーべリック」には、マーベリック マックス ファストという名前のクラブがあったが、これはドライバーのみのモデル。今回のエピック マックス ファストはドライバーのみならずフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンまでがラインナップされているのも大きな特徴だ。
もちろんどれも軽量のシリーズとなっており、フェアウェイウッドは3番(15度)、5番(18度)、7番(21度)がラインナップ。
ユーティリティに関してはロフト17度の3Hから29度の7Hまで、実に5番手が3度刻みで用意されている。アイアン型のユーティリティを得意とするキャロウェイにあって、このモデルは市場で人気の高いウッド型形状。また、フェアウェイウッド、ユーティリティにも“AIフェース“が番手別設計で搭載され、AIスピードフレームの代わりにやや簡素な“AIベロシティブレード“が搭載されている。
エピック マックス ファストのアイアンは7番からの5本セット
アイアンは7番から8番、9番、PW、AWの5本セット(6番もある)で、7番のロフトが26度と飛び系。キャロウェイのラインナップのなかでもっとも飛ぶアイアンであり、同時に最近流行りの中空構造の内部に振動を抑えるウレタン素材を装着することで打感も良いというモデルになっている。
主観的評価になるが、大型ながらシャープに見えるデザインはカッコ良く、人気が出そうだ。
また、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、すべて女性用も用意されている。
近年、ドライバーが大型化、大慣性モーメント化、長尺化したことで振りにくさを感じるゴルファーは一定数存在する。そんなゴルファーにとっては、“軽い“ことが振りやすさに転じる可能性は大いにありそうだ。もちろん、軽いことでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びるという可能性もあるだろう。