グリーン上でラインをしっかり読んだものの、構えてみると「あれ? ちょっとラインが違うかも」とモジモジしてしまうことって、ありますよね。そう感じてしまうと読んだはずのラインに不安を覚えてしまうものです。
結果、スタンスやフェース向きを変えたりとアドレスをいじってしまう……こういった状況はカップに入ることも寄る確率も下がり、3パットにもつながります。
これは、しっかりとラインを読むということができているからこそ起きる現象で、上達している証拠でもあります。そして、このような状況は誰にでも起こり得ることなんです。
![画像: しっかりとラインを読んだものの、アドレスしたら違和感が生じる……これってなんで?どう対処するべき?(撮影/増田保雄)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/06/22/ce62aac0e1b784723349118105ede41915675d41_large.jpg#lz:xlarge)
しっかりとラインを読んだものの、アドレスしたら違和感が生じる……これってなんで?どう対処するべき?(撮影/増田保雄)
というのも、ラインを読むときはボール後方にしゃがみこみますよね、後方でしゃがみこんだ状態と構えた状態では視界が変わります。そのため、ラインが違うように見えるというのは当たり前のことなんです。後ろからしっかりラインが読めているからこそ、構えたときの違和感が生まれてしまうわけですね。
ごく稀ではありますが、この現象はプロゴルファーにも起こります。そういったときは一度アドレスを解き、私たちキャディに「これってスライスだよね?」と確認してからもう一度アドレスして、ストロークする。この“一度アドレスを解く”方法は、アマチュアゴルファーにもぜひ取り入れてもらいたいと思うんです。
![画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/06/22/75aa4a6523b1d6d9a082de593b5d0f6ef583509b_large.jpg#lz:xlarge)
古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)
もちろん時間をかけ過ぎてしまうのはマナー違反。なので、構えてみてラインが違うかもと思ったら瞬時にアドレスを解き、再度ラインを確認していきましょう。ハウスキャディさんがいたら聞いてみるのもひとつの手です。そして事前に読んでいたラインが正しければ、たとえ違和感を覚えたとしてもそのラインを信じて打つ、それに徹することがオススメです。
アドレス時に悩んでいても、正しいラインは変わりません。違和感を覚えたら一度アドレスを解き、ラインを確認することはグリーン上で3パットをしないひとつのコツになると私は思います。