ゴルフを始めて上達が早いゴルファーもいれば、停滞してしまうゴルファーもいる。その理由は一体どんなところにあるのだろうか?同時期にゴルフを始めたゴルフ記者・S子の中学時代の同級生2人の上達の差から違いを考えた。

1年前は似たようなスコアだったA君とB君。B君はA君より運動センスは上だが……

こんにちは、ゴルフ記者S子です! スコアアップしたい、カッコよくスウィングできるようになりたい!ゴルフの練習場へ行く理由は人それぞれですが、みなさんは誰かにゴルフを教えたことはありますか?

実はS子、中学時代の同級生のA君、B君から「ゴルフを教えてほしい」と頼まれ、ちょうど1年ぐらい前からたまに一緒に練習場に行ったり、コースで回り方のアドバイスをしていたんです。もちろんプロじゃないので技術面を教えるのは無理。「私はこういうときはこうした」というように過去の悩んでいたことをどうやったら解決できたか、を話していたんです。

画像: ゴルフの上達に違いが生まれたのは一体なぜ?(撮影/姉崎正)

ゴルフの上達に違いが生まれたのは一体なぜ?(撮影/姉崎正)

1年前はA君もB君もスコア120切りを目指していたんですが、一緒に練習しているうちに、いつからか2人に差ができてしまったんです。

A君とB君はどちらもスポーツ歴がありますが、運動センスでいったらB君のほうがいいくらいだとS子は認識していたんです。だけど、最終的にどんどん上達していったのはA君で、B君は停滞してしまった……一体なにが原因だったのでしょうか?

最初は2人とも「上手く当たらない」というような初心者ゴルファー全員が悩むようなことから始まったのですが、今思えばこのときから“違い”は生まれていたのかもしれません。

というのも、A君は悩みがとても明確で、たとえば「こないだコースにいったらドライバーがスライスしかでないんだよ。見てくれない?」というもの。

それに対してB君は「今回は123打った……どこが悪かったのかな」と、なんとも悩みがアバウト。今思い返しても何を伝えるべきか考えるが大変だったなぁ(笑)。

さて、ここまででも差はありますが、さらに差を生んだのはここから。

仮に練習場で悩みを解決できたとします。たとえば、ミスの原因が「ボール位置が毎回バラバラ」だったからだとしましょう(実際そういうことがありました)。これは素人のS子でも指摘できる点。なので指摘して、結果が良くなったとします。

するとB君は「これで今週のラウンドは120切れる!」と言うだけでしたが、A君は「なるほど! ボール位置が原因だったのか、メモしよう」とスマホのメモ帳アプリを使って毎回記録していました。だからA君は同じことを2度聞いてくることはほぼないですし、練習やラウンドで見るたびに少しずつ上達していったんです。

画像: A君は役立つと感じたものはメモし、コツコツ練習することでどんどん上達できたというわけだ(撮影/姉崎正)

A君は役立つと感じたものはメモし、コツコツ練習することでどんどん上達できたというわけだ(撮影/姉崎正)

そうして半年が過ぎたころ2人ともスコア110を切ることに成功したのですが、B君はここ数カ月また110~120台と調子を落としてしまっています。その理由は明白で、様々なゴルフYouTubeを見て自分なりに解釈して「地面反力」や「掌屈」などを試すようになったため、一緒に練習へ行くたびにスウィングが変わっているんです……(トホホ)。さらにYouTubeで新しい情報を手に入れているため、S子の「ボール位置が毎回違う」とか「スタンスの向きがズレてる」みたいな地味〜なアドバイスは無視……(笑)。

それに対して、役立つと感じた教えは必ずメモし、コツコツ続けるA君はついに100切りに成功。今は安定して100が切れるように日々練習をしているんです!

記録することで自分が苦手としている部分に気付くことができるし、調子が悪くなったときに自分で振り返れる。つまりセルフチェックできる。それがA君が上達し続けられる秘訣なのかもしれませんね~! っていうかS子が見習わなくちゃいけないですねこの姿勢……。ベストスコアずいぶん更新してない……(涙)。

流行りのスウィングに挑戦するのもいいけど、ひとつのことを続けること、元のスウィングに戻れるように記録しておくことは大事だな~と、どんどん上手くなるA君を見ながら実感したS子なのでした。練習がんばろ!

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