渋野日向子、小祝さくら、稲見萌寧の3名がスタートしたのは10時10分。渋野選手は朝イチのスタートホールでかなり緊張した様子が見えました。終了後の会見で聞くと「どうやってスウィングしたらいいかわからないくらい緊張しました」と話していましたが、2打目をグリーンに乗せ徐々に落ち着きを取り戻します。
有観客試合となったことで、ギャラリーからの温かい声援に乗り2番でバーディ、5番、6番でも連続バーディを奪います。8番のパー5でティーショットをバンカーに入れるとあごに当ててそのホールをボギーとしますが、前半は2アンダーで折り返します。ショットは安定し大きなミスもなく、パッティングも思ったところに打ててるように見受けられました。
後半に入ると、4メートル前後のバーディチャンスも作りますがパットが決まらずにパーを並べます。最終18番のパー5で上りの3.5メートルくらいのバーディパットをオーバーし3パットのボギーとし、トータル1アンダーでフィニッシュしました。「17番、18番ではバーディが欲しすぎて、最後はパンチが入って3パットしてしましました」と会見では述べました。
右や左に切られたピンに対してマージンを取りながら安全なサイドに乗せていましたし、フェアウェイキープも14回中10回、パーオンも18ホール中14回とショットの感触は悪くないようです。1アンダーは46位タイ。スコアの割には納得のゴルフができたという会見での言葉通りのゴルフでした。久しぶりの国内ツアー復帰で緊張しながらも、及第点のプレーができたことはまた一つ自信につながるはずです。
「明日以降は強気なプレーができれば」と話していましたので、安全マージンを削りピンを攻めるアグレッシブなプレーが見られると思います。
一方のオリンピック代表選手に選ばれている稲見萌寧選手は、2週前と3週前の2試合で予選落ちしていましたが、左へのミスが明らかになくなりストレートに近いフェードボールは安定してフェアウェイをキープしていました。18ホール中17回パーオンし、危なげないプレーで4バーディノーボギーの10位タイで終えています。オリンピックに向けて復調し視界良好のプレー内容でした。
昨日までの雷雨の影響もありグリーンはボールが止まる柔らかさであったため、ピンを積極的に攻めるプレーで、野沢真央、若林舞衣子、濱田茉優の3選手が9アンダーと大きくスコアを伸ばしています。
先週初優勝を挙げた堀琴音選手は5アンダー7位タイ、プレーオフで惜敗した若林舞衣子選手も好調を維持しているようですので、明日以降スコアの伸ばし合い最終日のバックナインでどんな展開が待っているのか、非常に楽しみな週末になりそうです。