キャロウェイのエピックシリーズに数量限定で新たに追加されたツアーバージョンモデル3種を、プロゴルファー・堀口宜篤が試打! その性能をたしかめた。

エピックのツアーモデル、トリプルダイヤモンドの仕上がりは?

キャロウェイ「エピック」シリーズのツアーバージョンとして新たに発売となったのが、「エピックスピードトリプルダイヤモンド」「エピックスピード トリプルダイヤモンドLS」「エピックスピードトリプルダイヤモンドDS」の3モデル。

3モデルの共通点として、ヘッド体積が450ccとルール上限よりもやや小ぶりになっている点、そして通常モデルにあったソール後方の可変ウェートがなくなり、代わりにソールの前方と後方に取り外し可能なウェートが搭載されている点が挙げられる。

画像: キャロウェイ「エピック」のツアーバージョン「エピックスピード トリプルダイヤモンド」シリーズ3モデルをプロが試打!

キャロウェイ「エピック」のツアーバージョン「エピックスピード トリプルダイヤモンド」シリーズ3モデルをプロが試打!

ではこの3モデル、それぞれどのような性能に仕上がっているのか。さっそく堀口に試打してたしかめてもらおう。なお、試打では3モデルともロフト10.5度のモデル、シャフトはグラファイトデザイン「ツアーAD HD」の50グラム台Sフレックスモデルとの組み合わせに統一して行った。

低スピンな「エピックスピードト リプルダイヤモンド」

まず堀口に試打してもらったのは「エピックスピード トリプルダイヤモンド」。ソール前方・後方のウェートはいずれも8グラム。見た目については、通常モデルのエピックスピードと比べても異なる点が多くあると堀口は言う。

画像: キャロウェイ「エピックトリプルダイヤモンド」

キャロウェイ「エピックトリプルダイヤモンド」

「通常モデルと比べると明らかにフェースのタテの厚みが違って、よりディープフェースになっています。ヘッド体積自体は10ccの差ですが、構えてみるとよりコンパクトに感じますね」(堀口、以下同)

ではさっそく試打結果を見てみよう。

【堀口のエピックスピードトリプルダイヤモンドドライバーの試打結果】
HS45.7m/s キャリー247.3Y トータル270Y 打ち出し角14.3度 ボール初速64.4m/s スピン量2151回転

「まずデータを見て感じたのが、スピン量が通常モデルのエピックスピードと比べてさらに低くなっていること。既存モデルでいうと『エピックマックスLS』と同じくらいスピンが抑えられていますね。球も上がり具合は少し低めで、そのぶん強く打ち出ている感覚があります」

もともと通常モデルのエピックスピードも比較的ニュートラルな性能を持つモデルだったが、エピックスピードトリプルダイヤモンドは、ツアーバージョンということもあって「つかまり性能は通常モデルよりひかえめ。とはいえ操作性は高く、ドロー・フェードを打ち分ける操作性は高そうですね」と堀口は評価した。

さらに低スピン! 「エピックスピード トリプルダイヤモンドLS」

続いて打ったのはロースピン性能が特徴の「エピックスピード トリプルダイヤモンドLS」。エピックスピードトリプルダイヤモンドと異なり、ソール前方に6グラム、後方に10グラムのウェートが搭載されており、やや低・深重心であることがうかがえる。こちらもまずは見た目のインプレッションから聞いてみよう。

画像: キャロウェイ「エピックトリプルダイヤモンドLS」

キャロウェイ「エピックトリプルダイヤモンドLS」

「シャローバック形状ではありますが、同じくLS=ロースピンの名が冠された通常モデル『エピックマックスLS』と比べても、構えたときにペタッとした感じがありませんでした。このあたりはツアープロ好みの形状を採用しているようですね」

通常モデルのエピックマックスLSでもその驚異的な低スピン性能が話題となったが、エピックスピードトリプルダイヤモンドLSはどうだろうか。さっそく試打結果を見てみよう。

【堀口のエピックスピードトリプルダイヤモンドLSドライバーの試打結果】
HS45.6m/s キャリー244.3Y トータル271Y 打ち出し角13.4度 ボール初速64.2m/s スピン量1757.3回転

「普通に打つと僕のスピン量だとドロップしてしまいますね。意図的にフェースを開いて打っても2400回転に収まります。それくらい低スピン性能が凄まじいですね。直進性も高く、左右へのブレはかなり抑えられそうです」

もちろんスピン量の違いによってランの距離などは細かく変わるもの、全体的な飛距離性能などに関してはエピックスピードトリプルダイヤモンドと甲乙つけがたいという。

ほど良くつかまえてくれる「エピックスピードトリプルダイヤモンドDS」

3モデル目は「エピックスピードトリプルダイヤモンドDS」。通常モデルにDSと名の付いたモデルはないが、ヒール寄りに重心を配置したドローバイアス設計となったモデルだ。

画像: キャロウェイ「エピックトリプルダイヤモンドDS」

キャロウェイ「エピックトリプルダイヤモンドDS」

「構えた感じはほかのツアーバージョン2モデルと同様、ツアープロが好みそうなスリムな形状で、つかまるタイプのモデルには見えませんね」と堀口。では実際に試打した結果はどうだろうか。

【堀口のエピックスピードトリプルダイヤモンドDSドライバーの試打結果】
HS45.0m/s キャリー249Y トータル272Y 打ち出し角13.3度 ボール初速64.1m/s スピン量2243回転

「ニュートラルに振って目標方向より少し左寄りに落ちますね。トリプルダイヤモンドLSよりはつかまえてくれますが、本当に気持ちつかまるといった感じ。つかまったフェードがかなり打ちやすそうだと感じました」

さて、エピックツアーバージョン3モデルを一通り堀口に打ってもらったが、試打を通して感じたのは「ツアーバージョンであってもしっかりとモデルごとにセグメントされていること」だという。

「とくにつかまり度合いですね。トリプルダイヤモンドが操作性の高いモデル、トリプルダイヤモンドLSが直進性が高いモデル、トリプルダイヤモンドDSがつかまるモデルといった感じでわけられています。一方で飛距離性能や打感は3モデルで統一感がありましたね」

ツアーモデルだけにヘッドのつかまり性能自体は全体にひかえめに設定されているぶん、より重要になってくるのが「シャフトとのマッチング」だと堀口。

「今回はツアーAD HDのSフレックスで試打させていただきましたが、おそらくフレックスを変えるだけでも試打した印象はガラッと変わると思います。もともと限定販売かつカスタムオーダーというのもありますが、通常モデル以上に自分に合ったシャフト選びが重要になってきそうですね」

性能の良さはもちろんだが、なによりプロが扱うツアーバージョンという響きは魅力的。3モデルとも数量限定での発売となっているため、手に入れたい方はお早めに!

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