午前中のプレーを終え、お昼休憩をはさんだあとに気が抜けてしまいスコアが崩れてしまう。ビギナーのみならずある程度の熟練ゴルファーでもそんな経験があるのではないだろうか。午後イチのホールでもスコアを崩してしまう原因は「技術面と言うより集中力の問題かもしれません」と兼濱。
「というのも、そもそも人が何か作業を始めてから集中している状態に切り替わるまで、大体10~15分くらいかかると言われているんです。そのため、休憩を取って一度集中が切れてしまったあとの午後イチでパフォーマンスを発揮するためには、スタート時間から逆算してパッティンググリーンで練習するなど、プレーに集中するための準備時間が必要なんです」(兼濱、以下同)
逆にゆったりとし過ぎて練習時間を確保できないと集中するための準備時間を確保できず、午後イチでつまづいてしまう、というわけだ。
「何事においてもそうですが、グッドゴルファーの条件も早めに行動すること。朝イチは意気込んで早めにゴルフ場に来て、しっかりと練習場で球を打ち、前半9ホールに挑むはずです。これと同じことをお昼休憩後のラウンドでもすれば良いんです。18ホールの間に休憩があるというよりも、しっかりと準備をした朝イチのハーフラウンドを2回するイメージを持つと良いかもしれません」
もう一点覚えておいてほしいというのが「食事を摂ることで、どうしても集中力が切れる瞬間が訪れてしまう」ことだ。
「昼食を摂ったあとは血糖値が上がりますが、おおよそ30~40分くらい経つと今度は低血糖になって、どうしても集中できない時間帯が生まれます。目安としてはだいたい3~4ホールぶんプレーを消化した辺り、午後がインスタートだとしたら12~13番ホールくらいでしょうか」
もちろん食事もラウンドの楽しみの一環なのでストイックになり過ぎる必要はないが、あらかじめパフォーマンスが落ちる時間帯を意識しておくことで思わぬミスが起きる可能性を低くできると兼濱。
スコアを崩してしまう要因はゴルフの技術面に関することだけとは限らない。ラウンドする際は兼濱の教えてくれたことを意識してプレーしてみてはいかがだろうか。