夏芝は打ち方を変えて寄せる……それってできる!?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。梅雨が開けて、夏本番って感じになってきましたが、こうなってくると厄介なのがラフです。夏のラフは葉が強く、密集しているので、打ってみるとクラブに芝が絡まるし抵抗も大きいんです。とくにグリーン周りからのアプローチのときには苦労します。フルショットよりも振り幅が小さいぶん、ラフの抵抗にも負けやすいんですよね。
しかも逆目のラフだったりしたら、もう完全にお手上げ。絶対にボールとフェースの間に芝がはさまってしまうので、力加減がわからないし、少しでもスウィングが弱いと芝に食われてしまって、もう一度ラフへ……。
週刊ゴルフダイジェスト7/27号に「夏芝は打ち方を変えて寄せる!」という記事がありました。その中から、逆目のラフからの打ち方をやってみることにしました。
この記事では重永亜斗夢プロがレッスンしてくれているのですが、記事の中では順目と横目と逆目の打ち方を教えてくれています。もちろん順目と横目の打ち方もとても参考になるんだけど、今回は逆目の打ち方をコースの芝で試してみました。やっぱ逆目からのアプローチって本当に難しくて、ラウンド中も大きなミスが出る確率が高いんですよ。なので、それをなんとかしたいと思ったわけです。
まず逆目のラフでの注意点はしっかり振り抜くこと。逆目のラフはどうしてもボールとヘッドとの間に芝がはさまるので、ある程度ヘッドスピードを上げて打たないと芝の抵抗に負けてしまうんです。
まずは近くの同じような逆目のラフで素振りをして芝の抵抗を確かめて、その抵抗に負けないようにしっかりと振り抜くことが大事。重永プロは芝の抵抗によっては順目のときの2~3倍も飛ばすくらい振るときもあるらしいです。
コツとしてはヘッドが抜けやすいようにフェースを少し開いておくことと、手前の芝ごとスパッと振り抜くイメージ。スウィングスピードは一定にして、絶対にインパクトでゆるめないことも大事です。フィニッシュを大きくとって、高く打ち出すイメージで振ると良いようです。
さっそくコース内の逆目のラフでやってみましたが、これ難しいです。大きく振るにはかなりの勇気がいります。飛びすぎちゃいそうで怖いんですよね。なので、しっかりと近くの芝で素振りをして、抵抗が大きいからしっかり大きく振らないとボールが飛ばないってことを自分に言い聞かせて、思い切って振ることが大事です。
やってみて思うことは、本当に思い切りが大事です。ちょっとでも躊躇してしまうと、間違いなく芝の抵抗に負けてミスショットになります。ボールを打ちに行くというよりは、手前の芝ごと刈り取るようなイメージだと上手く打てました。
思い切って振り抜けるようになってくると、たしかに逆目のラフからの脱出はできるようになりました。しかしさすがに距離感を合わせるのは無理。深い逆目のラフに入ったときには、とにかく脱出することが一番大事で、グリーンに乗れば最高って感じですね。
深いラフだけでなく、花道やカラーのようなところでも実は逆目ってあります。芝が短いので逆目感をあまり感じないかもしれませんが、実はこれが意外と難しい。リーディングエッジが逆目の芝に引っかかってチャックリになりやすいんです。そういう場合の打ち方も重永プロが教えてくれているのでやってみました。
打ち方はボールに近く立ち、クラブを吊るようにかまえ、ヒールを浮かせてトウだけを地面に接地させて打ちます。接地面積が小さいので、逆目に突っかかることがなくなるんですね。これは構えさえ決まってしまえば、あとはあまり難しくないので、これはすぐにでもラウンドで使えます。
コースでやってみましたが、けっこう上手く打てました。実はこの打ち方、少し長めのラフからでも芝の抵抗少なめで打てるので使えそうです。ただあまり長い距離は打てませんが。
逆目のラフでスコアを崩している人は、ぜひ一度試してみてください。長いラフのときは欲張らずに脱出優先で!