ネットオークションで約1万円のヒッコリーパターをゲット
こんにちは、ゴルフ記者・S子です。以前、スチールシャフトが作られる前に使われていたヒッコリー(クルミ科の広葉樹)製のシャフトを装着したクラブでプレーする「ヒッコリーゴルフ」を体験し、その模様をレポートしました。
実はS子、そのときに使ったパターの打感が忘れられなかったんです。独特な打感と、ヒッコリーならではのしなり……それにいつもよりタッチが合っていたような気がしたんですね。そこで……思い切ってネットオークションで1万円ほどのヒッコリーパターをゲットしちゃいました!
そのパターを、さっそく“実戦投入”してきたので、その模様をお伝えしますね!
ちなみにS子が普段使用しているのはマレット型のパターで、ミスヒットに強いといわれる最新モデル。そして課題はなんといってもタッチです! ふつうに打つとオーバー、それを嫌がるとショートの繰り返しで、ピッタリ合うことがないんです……。
しかしなんと! ヒッコリーパターを使うと、不思議なことに「お先」ができるまで距離感を合わせられるようになったんです(感動)!自分でも信じられないのですが、タッチが合ってパターのストレスがないからアプローチも寄ってくれてパット数もハーフで「14」と奇跡的な数字が出すことができた……これはパット数のハーフベスト。もう一生ベスト更新できないと思います(笑)。普段のハーフ平均パットは18くらいですから。
S子はヒッコリーパターに「構えやすい」「ストロークしていて気持ちいい」そしてなにより「打感がいい」という3つのメリットを実感していますが、なんでこんなにピタピタ寄るんだろうと不思議に思っていたら、「それこそがパターを選ぶ上で大事なこと」だとクラブフィッター・小倉勇人さんがこう教えてくれました。
「パターは構えにくかったら、気持ちのいいストロークはできないですし、距離感はどんどんズレていきます。だからこそ、S子さんのいう『構えやすい』『ストロークしていて気持ちいい』は自分に合ったパターを選ぶ条件に当てはまっているんです。実際に入っていますしね(笑)」
またヒッコリーを使おうと思ったきっかけは「打感」。インパクトした瞬間にボールがフェースのどこに当たったのかがダイレクトに伝わり「吸い付くような」感覚で、現代のパターで味わえない気持ちよさ。なぜここまでダイレクトに打感を感じることができるのでしょうか?
「その感覚はヘッドではなくシャフトにあります。S子さんが普段使っているスチールシャフトは空洞になっているため打感が分散されてしまうんです。だけど、ヒッコリーは木なので当然、空洞ではありません。だから打感が分散されずにダイレクトに手に伝わるのだと思いますよ」と小倉さん。
ヒッコリーパターをゴルフ仲間に試してもらいましたが、打感や距離感が合うことに驚く方もいましたし、中には購入を検討するゴルファーもいました!性能的には現代のクラブのほうが進化しているのは間違いありませんが、ヒッコリーはゴルフの原点を楽しめますし、S子にとって「入るパター」。しばらく手放せそうにありません!
もちろん入ったのはたまたまかもしれませんし、パターを変えると感覚が変わって結果が良くなる“新車効果”かもしれません。でも、ヒッコリーを通じて「構えやすさ」「気持ちよさ」「打感」がどれだけ重要なのか感じたのが収穫だな〜!と思うS子なのでした。