みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。どんな人にもクセってのがあるものです。でも、分かっていてもクセってなかなか直らないもの。効果的なドリルをコツコツとやることが、結局はクセを直すのには近道だったりするのです。
月刊ゴルフダイジェスト9月号にタレントのダンディ坂野さんが芹沢大介プロにレッスンを受ける「80台”ゲッツ!”プロジェクト」という記事が載っていました。そこに僕の悪いクセを直してくれそうなドリルがあったのでやってみることにしました。
ダンディ坂野さんの悩みっていうのがアイアンのダフリ。その原因がテークバックでクラブを「インサイドに引くこと」。これはアマチュアに多いらしいのですが、インサイドに引きすぎる上にフェースがかなり閉じているので、ダウンスウィングでクラブの通り道がなくなってヘッドが落ち、ダフリになるそうなんです。実は僕もインサイドに引くクセがあって、そのせいでダウンスウィングでアウトサイドからクラブが下りてきてしまうのが悩み。特にドライバーなどの長いクラブでそうなっちゃうんですよ。
芹沢プロがダンディさんに教えたドリルが、クラブヘッドの後ろにおいたペットボトルを真後ろに押しながらバックスウィングすること。このドリル雑誌で見たことあるな~と思うのですが、やったことなかったし、どんな効果があるのかも知らなかったです。
さっそくドリルをやってみました。ボールの後ろに普通にヘッドを置いて構え、ヘッドの後ろ5センチくらいのところにペットボトルを置きます。これを真後ろに押しながらバックスウィングするのですが、これが僕にはけっこう難しい。もともとインサイドに引くクセがあるからなのか、めちゃくちゃ遠くにクラブを引いていく感じがします。
感覚的には「超アウトサイド」にクラブを上げてる感じ。最初は真っ直ぐペットボトルが押せず、ペットボトルがすぐに横を向いたりしてしまいました。これは、どうやら手だけでクラブを上げてしまっていることが原因みたいで、しっかり体の力を使ってペットボトルを後ろに押さないと真っ直ぐ動いてくれないようです。このドリルは重いものを動かそうとすることで、自然と体を使ってクラブを上げるということが分かるようになりますね。
何度もドリルを繰り返していると、だんだんコツが分かってきました。外に上げているという違和感はまだ少し残っていますが、体を使ってクラブを上げる感覚がだんだん分かってきます。親指を上方向に使うと外に上げやすくなると記事に書かれていたので、やってみるとたしかに真っ直ぐ引きやすい。テークバックでじょじょに親指を立てていくように動かすイメージです。
正しい方向にクラブが上がるようになってきたので、実際にボールを打ってみることにしました。今までのテークバックよりもトップの位置が少し高めでいい位置に上がっているような気がします。今までよりもしっかりと捻転している感じもします。
しかし、ここからまた僕の悪いクセで、上半身から切り替えしてしまうので、どうしてもクラブが外から下りてきます。やはりトップからは下半身リードで切り返さないと、クラブの下りてくるスペースが作れないんですね。
トップから意識して下半身リードで切り返すと、自然とインサイドからクラブが入るようになりました。かなりクラブの動きが良くなった気がするし、ボールへのヘッドの当たり方が確実に良くなった気がします。この記事では下半身リードをするためのドリルも紹介されているので、気になる方は月刊ゴルフダイジェストを御覧ください。
スライスに悩んでいるアマチュアは、クラブをインサイドから入れたいと思うあまり、インサイドにクラブを上げてしまう傾向があるようです(僕もです)。そのためダフったり、ダフリを嫌がってトップしたりというミスが出やすくなります。みなさんも一度ペットボトルドリルで自分のテークバック軌道が正しいかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか?