松山英樹は暫定3位タイへと浮上
初日とはリーダーボードは様変わりしています。サスペンデッドになり順位は暫定ではありますが、圧巻の2イーグル6バーディ2ボギーの8アンダー(63)でプレーしたザンダー・シャウフェレ(アメリカ)が初日の12位タイからトータル11アンダーで首位へと躍り出ました。
2位は1打差でカルロス・オルティス(メキシコ)、3打差の3位タイグループに松山英樹、アレックス・ノーレン(スウェーデン)らが並んでいます。そして4打差にはロリー・マキロイ(アイルランド)、ポール・ケーシー(イギリス)といったビッグネームも迫っています。松山選手は17番のバーディパットを残していますので明日の再開後にスコアを伸ばす期待を残して2日目を終えています。
スコアを伸ばした選手たちは、雨の影響もあってグリーンの速さはあるものの球が止まるコンディションを察知したのでしょう、ラフからでもショートアイアンの距離ではピンをデッドに攻めていました。
中でもシャウフェレは独特のゆっくりとしたテークバックからしっかりと距離を合わせ、前後左右に振られ、バンカー越えや段のすぐ上に切られたピンでも果敢に狙ってスコアを伸ばしました。リスクを冒して攻めればリワード(褒美)がもらえるというセッティングを攻め抜いてリーダーボードを駆け上がったプレーは見事でした。
2位のカルロス・オルティスは世界ランク61位で今季PGAツアーで初優勝を挙げた30歳です。今日は6アンダーでプレーし、トータル10アンダーの暫定2位でプレーを終えました。
後続グループで怖い存在なのはやはり首位と4打差の7アンダー7位タイグループに控えるロリー・マキロイではないでしょうか。1日だけ練習ラウンドをして初日を迎えたそうですが、コースやセッティングに対する理解を深めたのでしょう。攻めどころを早速つかみ1イーグル5バーディ2ボギーの5アンダーのビッグスコアを叩き出しています。
そしてもう一人の日本勢、星野陸也選手は、好調なショットを生かし5バーディ2ボギーの3アンダーでプレーし25位タイに浮上しています。終了後の囲み会見では取りこぼしたパットがあったと話しましたが、ピンに絡むショットが数多く見られたので更なる上位進出が期待できそうです。
星野選手もそうでしたが2,3メートルのパッティングでラインがひと筋合わないようなシーンが散見されました。以前プレーした際にも、全体の傾斜は大きいものの、カップ近くには微妙な傾斜が残ってラインを惑わせる印象がありました。
強くは打ちにくいグリーンのスピードがあることで、微妙な傾斜に影響されているのだと思います。明日以降も攻めるときはピンを果敢に攻め、ラインを読み切った選手がスコアを伸ばしてくることでしょう。まずは明日、どんなリーダーボードになるのか楽しみです。
撮影/服部謙二郎