FWには中古名器が多くある
「中古の名器」で多いのがフェアウェイウッド（FW）。ドライバーの場合“飛べば飛んだほうがいい”ので、どうしても最新クラブがベストになりやすいですが、FWの場合飛べばいいわけではないので、性能のバランスのいいものが長く使われ、名器と呼ばれるようになる傾向があります。
キャロウェイのスチールヘッド、テーラーメイドのVスチールなんかは有名ですよね。キャロウェイのXホット、テーラーメイドのロケットボールズなどは“ぶっ飛びFW”として長く人気を集めました。いずれも名器と呼ぶべきクラブです。
そんなFWカテゴリーの最新の名器といえば、テーラーメイドのM2で決まりです。「M2」という名前のFWには2016年モデルと2017年モデルがあります。2016年モデルはツアー使用率の高かったモデルですごくいいクラブなのですが、私の一押しはヘッドが一回り大きくなった2017年モデル。
テーラーメイド「M2（2017年モデル）」
その特徴は、一言でいえば飛ぶことです。ドライバーくらい飛ぶかもって当時ツアープロたちが言っていたくらいですからね。基本的には低スピンで前に前に行く弾道なんですが、地面から打ってもボールを拾いやすいし、意外と浮いてくれる。基本的には左にボールを行かせたくない、自分でボールをつかまえられる人向けのクラブではあるのですが、上級者専用ということもない、バランスのいいFWです。
ちなみにこのM2は、中古だけでなく“M2フェアウェイウッド2019”という名称で、1万円ちょっとの手に入れやすい価格でテーラーメイドの公式サイトから購入することが可能です。
テーラーのメイン機種はご存知のように「SIM2」シリーズですが、こうして廉価版として生き続けていることからも、「M2」が名器だったことがわかります。一度打ってみてもらいたい中古名器ですね。
撮影／有原裕晶
