ピン「G710」のやさしさはそのまま、自分の飛距離に合った「飛び過ぎない」仕様にカスタム
ゴルフ好きで、芸能界でも屈指の飛距離の持ち主でもあるタレント・ユージ。持ち前の体格と身体能力を活かしたドライバーの最長飛距離はなんと338ヤード。飛ばし屋プロ・高島早百合に師事を受けながら出場したドラコン大会「ジア・メディカルCUP 2021日本ドラコン選手権」では決勝進出も果たす活躍を見せた。
そんなユージの最近の悩みだったのが、自身のアイアンセットについて。約9年愛用しているマッスルバックアイアンからの買い替えを検討していたのだという。
「ゴルフを始める際に、たまたま入ったお店で買って、ずっと使っていたモデルですけど、やはりマッスルバックなので難しいんです。最近のアイアンはミスへの寛容性も高いそうなので、思い切って買い替えてみようかなと」(ユージ)
そこでユージが訪れたのは、ドラコン大会で使用する長尺ドライバーを見繕う際にもお世話になったPGST(パフォーマンススタジオ)の堀口宜篤プロのもと。試打の結果行き着いたのが、ピンの「G710」だったという。
堀口によればG710は寛容性の高い中空構造の飛び系アイアン。「ロフトも7番で28度とストロングロフトですね。打感に少し弾き感がありますが、低重心になっていてとにかくやさしいのが特徴ですね」という。
「僕自身ミスショットが多いんですが、G710だとかなりブレも少なくなってすごく打ちやすかったんです。黒ヘッドなのもカッコ良いです。でも、飛び系ということもあって少し僕には飛び過ぎてしまって。贅沢な悩みではあるんですが、7番で200ヤード、番手で言うと2~3番手以上飛んでしまっていたので、そのままだと短い距離が打てないセッティングになってしまうのが難点だったんですよね」(ユージ)
見た目や打感・打音、そして寛容性も自分好みだったというユージだが、ユージのパワーだといかんせん飛び過ぎてしまう。でもせっかく買い替えるアイアンなら性能も良く、さらにカッコ良くしたいということで、堀口のアドバイスを受け“ユージ仕様”にG710をカスタムすることを決意。
まず行ったのはロフトを吊るし売りの状態からさらに寝かせるカスタムだ。
「まずピンさんでロフトを調整できるサービスを取り扱っているので、そこでできる限界の31.75度までロフトを寝かせてもらいました。そこからさらにシャフトの組付けの段階でさらに寝かせるよう工夫して最終的に7番で33度の設定にしましたね」(堀口)
G710の持つ寛容性の高さはそのままに、ユージに合わせて“飛び過ぎない”アイアンにチェンジ。シャフトやグリップについても「見た目、性能ともにこだわりましたよ」とユージ。
「まずシャフトはKBSのSテーパー120。ピンさんのシャフトラインナップにはないモデルですね。G710が黒色だったので、シャフトも黒でそろえたいなと思っていたのでピッタリだったのと、何十本と試打したなかで感触が良かったので選びました。実際に手にすると、この黒で統一された感じがすごくカッコ良い! こだわって良かったです。グリップはパルマックス製。僕の手が大きいので、特別にかなり太巻きにしていただきました」(ユージ)
これらのカスタムをアイアンセットすべてに施した結果、総額は30万超。「正直、アイアンをここまでカスタムすることもなかなかないですよ」と堀口も驚くほどのこだわりっぷりだが、実際にユージが打ってみるとその感触にご満悦。
「7番でキャリー175、トータル185ヤード。打ち出し角は24.2度と高めで、スピン量は5224回転という結果でした。以前のマッスルバックの薄いソールと比べて幅があるのでやさしいし、実際に打ったときの寛容性の高さも感じます。それでいて、カスタムのおかげで7番で飛び過ぎ、ということもなくなりましたね。正直お値段の張るガチの買い物だったので、初めて打つまではどう転ぶか楽しみでもあり不安もあったんですが、打ってみたら素晴らしかった。本当にお願いして良かったです」(ユージ)
ユージほどの飛ばし屋とはいかずとも、吊るし売りのスペックのままではどうしても合うモデルが見つからない、というゴルファーも少なくないはず。そんな方は思い切ってシャフトやロフト調整まで含めたアイアンカスタムに挑戦してみては?