「朝イチのティショットでは、力まず『軽めに振ろう』とする方が多いのですが、朝イチは体が回らないから手打ちになりやすい上に、軽めと考えることでさらに手先を使ってしまいやすいんです。その結果、ミスショットへつながっている可能性があります」
飛ばなくてもいいからフェアウェイに置いておきたい。朝イチは誰もがそう願うものだが、だからといって軽く振るのはかえってミスの元というわけだ。
では、朝イチのティショットで確実にフェアウェイをキープさせるためにはどこに注意すればいいのだろうか?高久は「アドレスとテークバックを意識しましょう」という。

軽めに振るのはミスにつながりやすい。では朝イチのティショットでどんなことに気をつけるべき?
「朝イチのティショットは『ミスしたくない』という気持ちが強いため、スウィングばかりに集中してしまい、土台となるアドレスがおろそかになりやすい。なので、いつも以上にしっかりとターゲット方向に構えられるように意識していきましょう。ターゲットとボールの延長線上にスパット(目印)を見つけて、そこに対してフェースを合わせて構える。基本中の基本ですが、ナイスショットしたのに右を向いていたら右OBへ打ち込んでしまいますからね!」
このように土台ができたら次は「テークバック」についてだ。
「曲がり幅を抑えるためにはミートさせることが重要ですから、いつもより指2本分ほど短く握りましょう。そしてしっかりと胸が後方を向くようにテークバックしていく。そうすることで、手先ではなくしっかりと体でスウィングする準備ができますよ」
まずはアドレスできっちりとターゲットに向くこと。その上で、短く握って胸が後方を向くように体を使ってテークバックをすること。朝イチのティショットでミスしやすんだよな~というゴルファーは、この基本を実践してみてはいかがだろうか?