現在世界中の男子プロゴルファーの成績の指標、そして各大会の出場条件の基準としても採用されている「世界ゴルフランキング」。そのランキングポイントの仕組みに、2022年8月より変更が加えられるという。いったいどう変わる?

2022年8月14日に終了する週から施行される世界ゴルフランキングの新たなポイントシステム。具体的に変更されるのは、試合の成績によって選手たちが得られるポイントの決め方だ。

既存のシステムでは、該当する試合に出場する選手層の厚さとその強さを、一定の基準を設けて数値化し、それに応じて獲得できるポイントを決めていた。

画像: 現在の世界ランキング1位はジョン・ラーム(写真は2021年の全米オープン 撮影/Blue Sky Photos)

現在の世界ランキング1位はジョン・ラーム(写真は2021年の全米オープン 撮影/Blue Sky Photos)

これによって選手層の厚い米PGAツアーに出場することで獲得できる世界ランキングのポイントは、他のツアーよりも比較的高い傾向にあったが、来年からは獲得ポイントを決定する指標に「ストロークゲインドワールドレーティング」(SGWR)という新たな項目を設けるという。

SGWRは、2年間のストロークプレー競技での実際のスコアに、各ラウンドの相対的な難易度を考慮して調整された数値がベースとなるそう。そして出場選手たちのSGWRをもとに各トーナメントの「フィールドレーティング」、つまり既存のシステムでいう「層の厚さ・強さ」といったものが測られ、獲得できるポイントが増減する。

要するに、現在よりさらに選手たちのパフォーマンスに応じて各ツアーの選手たちがより適正なポイントを獲得できるようになるというわけだ。

なおビッグイベントであるマスターズ、全米プロゴルフ選手権、全米オープン、全英オープンの4大メジャーは1位に100ポイント、ザ・プレーヤーズ選手権は1位に80ポイントと、大きなポイント加算があることは変更前と同様。その他のトーナメントに関しては出場選手たちのパフォーマンスポイントの合計に応じて1位で最大80ポイントまで獲得できるチャンスがあるそうだ。

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