「私は練習場でもウェアはゴルフウェア、帽子もサングラスも着けて本番さながらの“ガチ勢”の服装でやっています」と言う小澤。どうして練習もフル装備のゴルフスタイルで挑む必要があるのか。小澤はこう話す。
「これは単純な話で、本番ではスウィングした際の伸縮性なども含めて機能性の高いゴルフウェアでプレーするのに、練習ではTシャツ・短パンなどラフな格好でスウィング練習をしてしまうと、体の動かし方など細かい感覚がズレてしまうからなんです」(小澤、以下同)
小澤がとくに気を付けているというのは腰周り、ベルトの位置だ。
「ゴルフスウィングにおける腰は切り返しの起点になったり、上半身と下半身をジョイントする重要なポイント。ゴルフウェアの場合だとベルトを巻いてプレーすることになりますが、ラフな格好だとそもそもベルトを巻いていない、なんてこともありえますよね」
ベルトの有無で実際にスウィングした際の締め付け感も違うし、もっと言えばどのベルトを着けるかによってバックルの大きさが変わり、身に付けている体の感覚にも細かな差が生まれる。
こういった細かい差が練習時と服装が統一されていないことで生まれ、コースに出たときに漠然とした違和感の原因になってしまうという。小澤の場合はさらにウエストの位置を明確に決めることで、ベルトの位置が常に同じになるよう工夫しているそうだ。
「ラフな格好と言っても、スポーツブランドが手掛けたジャージなど、スウィングを邪魔しない程度に薄手で体にフィットしやすく機能性が備わったものならアリかなと思います。その場合でも、ゴルフウェアを着たときにベルトが来る位置で、腰ひもをギュッと絞ってあげましょう。締め付け感の有無、そしてその位置によってスウィングの感覚も微妙に変わりますよ」
帽子やサングラスを付けて練習するのもウェアと同じ。「本番と同じ視界で練習することで、感覚のズレをなくしたいから」だと小澤。練習ならTシャツ・短パンのラフな格好で、と油断せず、上から下までバッチリゴルフウェアで決めてみてみてはいかがだろうか。