グリップはなんと10重巻き!?
高島:飛距離アップレッスンのために、山本さんには普段使っているクラブセットも持ってきてもらいましたが、せっかくならちょっと見てみたいですね。どのメーカーがお気に入り、とかあるんですか?
山本:僕はクラブからキャディバッグまで、ピンさんのモデルでそろえていますね。お世話になっています。
【山本隆弘のクラブセッティング】
1W:ピン「G425LST」(9度、ピン ツアー173-75、Sフレックス)
3W:ピン「G425LST」(14.5度、スピーダーエボリューションVII、Xフレックス)
4~PW:「G700」(プロジェクトX 120)
46・50・56・60度:ピン グライド2.0(プロジェクトX 120)
パター:ピン シグマG
高島:ドライバーはG425LST。PGAツアーでもビクトル・ホブランやキャメロン・チャンプらが使用する最新モデルですね。
山本:シャフトは自分の体格や出力量に合わせて「ピン ツアー173-75」の70グラム台Sフレックスと組み合わせています。
高島:たしかに持ってみると重いですね……というか、グリップがスゴく太くないですか!?
山本:グリップは10重巻きにしてもらっています。細いと上手く握れないんですよ。
高島:10!? それは太いわけですね。でもたしかに、山本さんくらい手が大きいと、これくらいグリップが太くないと逆に力が入らなくなってしまいそうですね。
スプーンの下は4番アイアン。アイアンもかなりアップライトに調整
高島:スプーン(3番ウッド)もドライバーと同じくG425LST。そしてその下は4番アイアンなんですね。UTが入っていないのは珍しい気がします。
山本:UTも持っていますが、今はアイアンのほうが調子が良いので外しているんですよ。アイアンはG700を入れています。
高島:中空構造でロフトも7番で28度とストロング設計、いわゆる飛び系ですね。4番アイアンだと18.5度、構えるとアイアン型UTのようにも見えます。
山本:僕の身長に合わせているのでクラブ長も長いですよ。
高島:あと、めちゃくちゃアップライトですよね?
山本:4度くらいアップライトですね。僕に合わせて調整していただきました。ネックのモデル名が彫られた辺りに、白色の丸印がついているのがわかりますか?
高島:あ、ホントだ。
山本:コレ、ピンさんがやっているフィッティングサービスでライ角調整してもらうと、その度合いによって違う色だったりするんです。たしかスタンダードは黒色だったかな。
高島:へぇ! 知らなかったです。あと、ウェッジ4本体制もかなり珍しいですね。
山本:体格もあって上の番手が飛び過ぎるので、下の番手を固めておかないと微妙な距離が残ったときに大変なんです。だいたい46度で125~135ヤードを打つイメージです。
高島:しかも身長に合わせてクラブも長いので、より飛んじゃいますよね。
山本:だからフェアウェイをちょっと外れただけでも、他の人ではスウィングしても当たらない枝とかに当たってしまって上手く振れないことがかなりありますね(笑)。ロフトを立たせて転がしたりとかはよくしています。
高島:飛ばせるのは良いけど、身長が高いとそういう悩みもあるんですね(笑)。
パターはなんと40インチ!?
高島:最後にパター。ピン「シグマG」なんですが……なんか長すぎませんか?(笑)
山本:40インチですね。
高島:スゴいですね(笑)。私が構えると中尺パターのようになってしまうんですが……。
山本:僕にとってはコレが普通サイズですよ。吊るし売りの一般的な長さのパターを使ったら、前傾角をかなり深くしないとそもそもソールできませんからね。パターを含めて、グリーン周りのプレーが僕は好きですね。
高島:いやぁ、やっぱり身長が高いぶんクラブのスペックも総じて桁違いになっています。でも、自分の体格に合ったクラブを使うことは非常に重要です。クラブの長さ然り、グリップの太さ然り、アマチュアのみなさんも参考にして、自分なりのピッタリなクラブを見つけてみてくださいね。