飛距離を出す動きは必要ナシ
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフって本当に難しいです。いろんなギアがあり、いろんな技術があり、いろんなシチュエーションからボールを打たされます。
プロは当然ながら高い技術を持っているので、シチュエーションに合った打ち方をしてくるのですが、僕たちアマチュアはなかなかそこまでの技術がありません。練習時間も多くないので、技術を習得するのも大変です。なので、なるべくやさしいクラブを使ったり、シンプルでミスの少ない打ち方を覚えることが大事だと僕は思っています。
月刊ゴルフダイジェスト10月号の「解決! 浦ゼミナール」という連載にミスが少なくなるアプローチの打ち方が載っていたので、さっそく試してみることにしました。
「浦ゼミナール」の浦大輔プロによると、アプローチというのは「飛ばさない」ショット。特にキャリー15ヤード前後短い距離のアプローチは、「飛ばす」要素がまったく必要がないといいます。構えもスウィングも通常のショットの延長線上から外れて、安定を第一に考えたスウィングをするべきだそうです。ではどういう打ち方をすればいいのでしょうか。
浦プロがおすすめするのが「ベタ足」アプローチ。右足を地面から離さずにベタ足のままアプローチすることで、スウィング中に右にも左にも体重移動をしないってことなんです。飛ばす必要のない短いアプローチだから、体重移動をしなくてもいいし、そのことでスウィングのタイミングも変わらなくなり入射角も安定するということなんです。
ベタ足アプローチのポイントのひとつが「左足重心で構えて、その重心バランスのまま打つ」ということ。アドレスで左足に乗っておき、バックスウィングでもダウンスウィングでも一切体重移動をせずに打つということが大事です。
もうひとつのポイントが「手首の角度を絶対に変えない」ということ。アプローチはスウィングスピードが遅いのでクラブのトウダウンという動きが起こりません。なので、アドレス時の手首の角度がほどけなければ、インパクトのときにヘッドは同じところに戻ってくるわけです。逆に言えば、手首がほどけてしまうとヘッドがボールの手前に落ちてダフリになってしまうというわけです。
さっそく試してみました。アドレスでしっかりと左足に体重をかけて、その体重配分を変えないままボールを打ちます。かなり注意していないと、意外とテークバックで少し右に体重が動いてしまいます。インパクト後もベタ足を気にしてないと少しだけ足が浮いたりします。いままでアプローチでの右足の動きとか気にしたことがなかったけど、意外とアプローチでも右足って動いてるんだな~と思いました。
そして手首の角度。これもけっこう意識しないと、切り返しの後に角度がほどけやすい。浦プロは記事の中で「手首の角度を死んでも変えない!」と言っているくらいなので、この角度のキープは本当に大事なんですね。
打ってみて思ったのは、この打ち方で大事なポイントは体重移動しないということと手首の角度だけですね。その二点さえ守れればかなりダフリのミスは減りそうだと思いました。個人的には手首の角度をキープしようとするあまり、どうしても腕や肩に力が入りがちになってしまうので、そこは注意しないとダメですね。力が入りすぎると動きがぎこちなくなるし、フィニッシュまでスムーズに振れません。
この打ち方では長い距離は打てませんが、クラブを52度やPWに持ち替えれば、ランを含めれば少し長めのアプローチにも対応できるんじゃないかと思います。こういうシンプルな打ち方をひとつ覚えておくと、結構役に立つと思うので、ぜひ練習してみてください。