「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」の最終日、首位に2打差の2位から出た比嘉一貴がトータル20アンダーまでスコアを伸ばし逆転でツアー2勝目を挙げた。強風が吹く天候の中、安定したプレーでスコアを伸ばしたスウィングをプロゴルファー・中村修が解説。

2019年の「RIZAP KBCオーガスタ」以来の2勝目となった比嘉一貴選手ですが、各スタッツの平均点の高いオールラウンドプレーヤーです。

今シーズンは今ひとつ波に乗れずにいましたが、今週のプレーはドライバーの飛距離も、アイアンの精度も、パッティングも非常に噛み合っていました。4日間のスタッツを見るとパーオン率83.33%(1位)、平均パット1.666(1位)、パーキープ率95.83&(1位)とショットとショートゲームが噛み合った結果、スコアを伸ばせたことを表しています。ひと月半ぶりのトーナメントになりましたが、その間しっかりとゴルフと向き合い過ごしてきた成果が出たのではないでしょうか。では安定感抜群だったスウィングを見てみましょう。

画像: 2019年以来のツアー2勝目を挙げた比嘉一貴(写真は2021年の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 写真/岡沢裕行)

2019年以来のツアー2勝目を挙げた比嘉一貴(写真は2021年の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 写真/岡沢裕行)

画像Aでは、体の張りがあってしっかりとトレーニングの成果が表れています。バランスのいいアドレスから柔軟性を感じさせる深いバックスウィングへとスムーズにつながっていきます(左)。背中がターゲット向いたトップの位置ではフェースの向きは空を向くシャットな使い方をします。

画像: 画像A バランスの良いアドレスから(左)背中がターゲットに向くように深いバックスウィングで柔軟性も兼ね備える(右)(写真は2021年の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 写真/岡沢裕行)

画像A バランスの良いアドレスから(左)背中がターゲットに向くように深いバックスウィングで柔軟性も兼ね備える(右)(写真は2021年の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 写真/岡沢裕行)

画像Bの左ではフェースを開かないシャットな使い方のままダウンスウィングし早い段階でフェースをボールに向けて下ろします(左)。そこから体の回転を止めずに振り抜くとこによって、フェースの開閉を少なくし方向性を確保するスウィングを身につけています(右)。さらに体の芯の強さを持っていればこその回転力で飛距離も両立させています。時おり10メートルは吹いた強風の中でも、一定のテンポで非常にスウィングのバランスがよかったことも安定したショットにつながっていました。

画像: 画像B トップでフェースが空を向くシャットな使い方から早い段階でフェースをボールに向けながらダウンスウィングし(左)、体の回転を止めずにインパクトを迎える(右)(写真は2021年の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 写真/岡沢裕行)

画像B トップでフェースが空を向くシャットな使い方から早い段階でフェースをボールに向けながらダウンスウィングし(左)、体の回転を止めずにインパクトを迎える(右)(写真は2021年の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 写真/岡沢裕行)

終了後の会見では、これまでの成績を踏まえてトレーニングや自分自身をコントロールすることを見つめ直し反省する中で、「自分のことをもっと詳しくなる」という意識に変わり、そしてこれまで取り組んできた準備が本物だと証明するための自信を深めたことが今回の優勝につながったとも話しました。

「僕が賞金王になったら夢ないですか?」と158センチの体で活躍できればいろいろ夢を与えられるんじゃないかと語る比嘉選手は大きく見えました。これからの比嘉選手のプレーから目が離せなくなりそうです。

画像: 【検証】トップドラコン選手は44.5インチの一般的なドライバーでどれくらい飛ばせるのか?驚きの結果が⁉ youtu.be

【検証】トップドラコン選手は44.5インチの一般的なドライバーでどれくらい飛ばせるのか?驚きの結果が⁉

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