PGAツアーでも圧倒的な飛距離を誇る“ゴルフの科学者”ことブライソン・デシャンボーが、なんと世界最高峰のドラコン大会に出場を決めた!?

PGAツアーNO.1の飛ばし屋がドラコンの世界大会へ!

PGAツアーでもっとも飛ばす男と言えば、ブライソン・デシャンボー。飛距離アップのための肉体改造、そしてそれに見合うスペックのドライバーを操り、ツアー平均飛距離ランクでは現在321.5ヤードで堂々の1位。もちろんコースの状況にもよるところが大きい部分ではあるが、400ヤード以上の飛距離をプロの試合で叩き出す生粋の飛ばし屋だ。

そんなデシャンボーが、なんとドラコン大会に出場する。9月27日から10月1日まで開催されるドラコン競技における最高峰の舞台「PLDAロングドライブ世界選手権」への特別招待を受けたのだ。

画像: 9月27日から開催予定のドラコン競技「PLDAロングドライブ世界選手権」への特別招待を受け、参戦を決めたブライソン・デシャンボー(写真は2020年WGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

9月27日から開催予定のドラコン競技「PLDAロングドライブ世界選手権」への特別招待を受け、参戦を決めたブライソン・デシャンボー(写真は2020年WGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

海外メディアGOLF.comによれば、デシャンボー自身も世界最高峰のドラコン大会への出場は「長い間、私の目標でした」とのこと。自身がドラコン大会に出場することで、新たなゴルフの魅力に気づくゴルファーが増えることを願っているようだ。

そんなデシャンボー、前述の通りPGAツアーでは圧倒的飛距離を誇っているわけだが、ドラコン選手として見た場合、どのような評価になるのだろうか。同じくPLDAロングドライブ世界選手権に日本代表として出場予定のドラコンプロ・田澤大河は「まずメジャーチャンピオンでもある、トッププロのデシャンボーが出場すると聞いて、すごく興奮しています」としつつ、こう分析する。

「世界ドラコン王者にもなった(カイル・)バークシャーなどのドラコントップ選手のボール初速がおおよそ目安として100m/sくらいなのに対しデシャンボーは94~95m/sで、ベスト20~30くらいの中堅選手くらいの数値です。ただ、これはドラコン用に仕上げてきた数値ではなく、少なくとも3週間くらいドラコン大会に向けて仕上げてきたら、マジで勝つ可能性があると思います」(田澤)

一方で「ドラコン用の調整をすると、リスクももちろんあります」と田澤は言う。

「僕自身ドラコン以外の試合にも出るのですが、ドラコン用のスウィング調整をすると、大会の前後1週間はまったく(ストロークプレー競技は)試合になりません」(田澤)

ただ、そのリスクを考慮の上で調整を行えば……どこまで飛ばすのか、田澤自身も興味津々だという。

「一緒に戦うライバルではありますがどこまで飛ぶのかワクワクしちゃいます。ドラコンのプロとして負けちゃったらどうしよう、という焦りもある一方で、やっぱりドラコンプロとしてデシャンボーに勝って、日本で自慢したいですね(笑)」(田澤)

懸念点となるのは同大会の開催日9月27日からと、欧州選抜と米国選抜プロのチーム同士による対抗戦「ライダーカップ」(9月24~26日開催)閉幕後翌日からであること。目下、デシャンボーは米国代表入りが叶う立ち位置で「アメリカチームの代表になることは、子供の頃からの夢でしたし、考えただけでワクワクしてきます」と意欲的なコメントも発信している。

もちろんデシャンボーにとってはどちらも興味深いチャレンジであることは想像に難くないが、果たして限られたごく短い期間でどれだけ“ドラコン仕様”に自身を仕上げることができるのか。デシャンボーの動向に引き続き注目だ。

This article is a sponsored article by
''.