なかなか100が切れないゴルファーの共通点は「完璧でキレイなゴルフを求めすぎているところ」だとプロキャディ・伊能恵子はいう。90台を出すために必要なのは完璧どころか“50点のショット”で十分だというのだが……?

私は仕事柄、どのレベルのアマチュアゴルファーともラウンドすることがあります。そのなかでも「100切りゴルファー」に共通している点が、ズバリ、完璧でキレイなゴルフを求めすぎているところ。

もちろん、ゴルフがショットの精度だけを競う競技なら100点のショットを求めるのもわかります。だけど、実際にはスコアを作るために100点のショットは必要ないと私は思うんです。

というのも、ゴルフは自然のなかでスコアをまとめるスポーツ。100点のショットを打つことができたとしても、風の影響でグリーン手前のバンカーへ落ちてしまうなんてこともある。そもそも、100点のショットが100点の結果につながるわけではありません。

画像: 50点のショットでスコア100が切れる……その理由は一体なにか?(撮影/姉崎正)

50点のショットでスコア100が切れる……その理由は一体なにか?(撮影/姉崎正)

なのに、「100点のショットを打ちたい」「上手く打とう」と考えることで自分自身にプレッシャーをかけてしまいます、ミスを引き起こしやすくなる。一方、「50点でもいい」と考えて打つほうが精神的にもラクですし、ミスも少なくなるはずです。

たとえば、グリーンまで残り150ヤードで手前にはバンカーがあるという状況。このときに7番アイアンで「100点のショット」をピンを狙おうとすると体が固まってしまいやすく、バンカーに入ってしまう可能性もある。だけど「50点のショット」でグリーンに乗らなくてもバンカーを越えたらいいと考えたら少しはラクになると思います。もちろん、ピンから遠くなってもバンカー越えを狙わない選択肢もあるはずです。

ゴルフが仕事のプロゴルファーでも1ラウンドに100点のショットは1~2回と本当に数える程度です。そう考えるとアマチュアゴルファーが100点のショットを1ラウンドに何度も打てる確率ってすごく少ないと思いませんか?

もちろんシャンクやボールの手前を叩いて進まなかったという場合なら落ち込むのはわかります。私でも落ち込みます(笑)。だけど、ナイスショットを求めすぎないほうがスコアにはつながりますよ!

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