「プレースタイルが選べるといい」
「今までTシャツでプレーどころかゴルフ場へ行くこともありませんですから、一度はやってみたかったんですよね。初めてのことだったので新鮮でしたけど、最初は背徳感がありましたね(笑)。本当に(Tシャツでプレーして)いいのかな……みたいな(笑)」(関雅史、以下同)
この日は「プライベートで着ているTシャツに短パン」でプレーした関だが、ゴルフウェアではないため自身のウェアには普段必ずついているスポンサーのワッペンなどはなし。自身のスポンサーに対し「今日はお許しを…」という気持ちでプレーしたという人気者の関だが、Tシャツでのプレーそのものは快適だったようだ。
「ゆったりとしたTシャツでしたし、プレー中も動きづらさを感じることはなかったです。なによりコースで着替えなくていいのがラクだなという印象ですね。電車に乗るのにも抵抗ないですし、快適だな~と思いましたね」
関のようにスポンサーのロゴマークが多数入ったウェアはもちろん、いかにもゴルフウェア然としたウェアの場合、コース以外で着るのに抵抗感がある場合は多い。Tシャツならば当然そんなことは起こらないわけで、着替える手間のなさや、荷物が少なくて済むことも含めて、”気軽さ”のメリットを強く感じられたようだ。
とはいっても、じゃあTシャツゴルフが最高なのかといえば、意外とそうでもなかったようで、滝のように汗をかく夏シーズンのゴルフは「普通のTシャツより吸収速乾性に優れたゴルフフェアのほうが快適かも」(関)とも思ったという。
さて、茅ヶ崎ゴルフリンクスのようにドレスコードフリーでカジュアルにゴルフを楽しめるコースは日本ではまだ少ないが、関は「アメリカのようにプレースタイルが増えるといい」とこのように話す。
「格式が高いゴルフ場も当然あっていいと思いますし、カジュアルにドレスコードフリーで楽しめるゴルフ場もあっていいと思うんです。アメリカのように自分に合ったプレースタイルを選べるようになっていくとゴルフに興味を持つ方も増えるはずです。今後はそういった試みも広がっていくのかなと予想していますね」
ゴルフウェアを着てプレーをするという楽しみ方もあるが、私服でサクっとプレーができるのも魅力的だし、よりゴルフが手近になるはず。ドレスコードありとなし、ゴルフ場をそんなプレースタイルの違いで選ぶ時代はそんなに遠くないのかも。