「フジサンケイクラシック」の初日、暫定首位に立ったのは2週連続優勝を狙うスコット・ビンセント、今野大喜ら4アンダーで4名が並び、1打差には9名が並ぶ混戦模様。プロゴルファー・中村修が注目選手を中心にレポート!

オールアメリカンにも選出された

フジサンケイクラシックの開催コース、富士桜カントリー倶楽部は標高約1000メートルに位置するとはいえ、7556ヤード(パー71)とツアー屈指の長さで選手たちを苦しめます。初日は濃霧の影響で13時頃から約1時間の中断を経て再開されましたが、夕方に再び濃霧で結局サスペンデッドになっています。

リーダーボードを見ると、先週優勝のスコット・ビンセント、24歳の今野大喜選手、ウェイティングから出場の池上憲士郎選手らが暫定首位。そんななか、私は今季から国内ツアーに参戦する大西魁斗選手に注目しました。

画像: フジサンケイクラシックの初日は3アンダー暫定6位タイで終えた大西魁斗(写真は2021年のフジサンケイクラシック 写真/岡沢裕行)

フジサンケイクラシックの初日は3アンダー暫定6位タイで終えた大西魁斗(写真は2021年のフジサンケイクラシック 写真/岡沢裕行)

「ゴルフパートナープロアマトーナメント」で初めて大西選手を間近で見たのですが、177センチの体格から300ヤードを越えるような飛距離とキレのあるアイアンショットを見せてくれ、すごい選手が現れた! と感じました。その後、下部ツアーにあたるAbemaTVツアーに4試合出場し6位タイ、5位タイといった好成績を残しています。

大西選手は9歳でアメリカにゴルフ留学。スポーツの名門「IMGアカデミー」に入り、南カルフォルニア大に進学するとコリン・モリカワやマシュー・ウルフら現在はPGAツアーで活躍する選手たちとしのぎを削り、オールアメリカンにも選出された逸材です。

画像: 初日6位タイと上位でフィニッシュできた要因は調子の良さとマネジメントと述べた(写真は2021年のフジサンケイクラシック 写真/岡沢裕行)

初日6位タイと上位でフィニッシュできた要因は調子の良さとマネジメントと述べた(写真は2021年のフジサンケイクラシック 写真/岡沢裕行)

そのスウィングは見ていてワクワクするほどダイナミック。個性的で魅力にあふれています。手先を使わずに地面をしっかり踏み込み回転力に変換し体の回転でボールを運ぶように打つので、飛距離と方向性を兼ね備えています。

画像: しっかりと地面を踏み込み(左)、左足を伸ばし回転力に変換し体の強い回転で大きな飛距離を得る(右)(写真は2021年のゴルフパートナープロアマトーナメント 写真/姉崎正)

しっかりと地面を踏み込み(左)、左足を伸ばし回転力に変換し体の強い回転で大きな飛距離を得る(右)(写真は2021年のゴルフパートナープロアマトーナメント 写真/姉崎正)

同じくAbemaTVツアーで活躍中の久常涼選手やアマチュアの中島啓太選手など、早くから世界を目指してきた選手が続々と頭角を表してきています。数年後には海外のツアーで活躍するであろう選手が何人も登場していますので今のうちにチェックしておくことをお勧めします。

大西選手は初日は3アンダーで暫定6位タイと好発進。若手選手の活躍を楽しみに週末の中継に期待しましょう。

画像: 【ラウンド対決】ドラコンクイーン・高島早百合プロに、ユージ&なみきが挑戦!(前編)。勝つのはどっち? youtu.be

【ラウンド対決】ドラコンクイーン・高島早百合プロに、ユージ&なみきが挑戦!(前編)。勝つのはどっち?

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