プロのようにフィニッシュでピタッとキレイに止まりたい! と思うものの、フィニッシュでつい体勢が崩れてしまう。プロのようにフィニッシュが決まればおのずとショットも安定しそうだが……そのためにはどうしたらいいのか。そもそも「止まれない」原因はどこにあるのか。スウィングコーチ・関浩太郎に聞いた。

「プロたちはフィニッシュで止めているわけではなく、勝手に止まっているというイメージなんです。なので、フィニッシュで『止まろう』と思っても、なかなか止まれるものではありません。大事なのはフィニッシュで結果的に止まれるように、その前の動きを意識することです」(関、以下同)

画像: マキロイのようにフィニッシュでピタッと止めたい! 一体どうしたらいい?(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

マキロイのようにフィニッシュでピタッと止めたい! 一体どうしたらいい?(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

関いわく、フィニッシュで止まれるスウィングと、止まれないスウィングを分けるのは「リリースの方向」の違いだという。

「プロたちの場合、基本的にはクラブを地面(ボール)に向けてリリースしていきます。それに対してアマチュアの場合、ボールを上げたいという思いから、打ちたい高さに向かってリリースする意識をしがち。だけど、それは物理的に難しいためボールの手前で手首を解くようなアーリーリリースになってしまいやすいんです。さらに、そこから球を上げるためにすくい打ちのようなスウィングになり、クラブは上方向へ勢いがつき、フィニッシュで体勢が崩れてしまうというわけなんです」

しかし、多くのアマチュアにとって、リリースの動きは無意識に起こるもの。「地面に向かってリリースしましょう」と言われて「はい、わかりました」とできるものではない。そこで関は、自宅でも簡単にできるドリルを教えてくれた。

画像: 写真左のように地面に向って投げれていたら正しいリリースができている証拠だ

写真左のように地面に向って投げれていたら正しいリリースができている証拠だ

「用意するのはスポンジボールやお手玉、タオルでもOK。いつも通りにアドレスしてゴルフスウィングするようにそれらをを投げてみてください。仮想のボール位置に投げることができたら正しいリリースができている証拠です。このときにターゲット方向に飛んでしまうようなら、地面に仮想のボールをイメージしてそこに向かって投げるように何度も繰り返し行ってください。正しいリリースのイメージを身につくと思います」

ボールに向けてリリースができれば、ボールにしっかりとエネルギーが伝わることでスウィングに淀みはなくなり、結果的にピタッと止まるフィニッシュにたどりつくことができる。

フィニッシュが決まっていると結果も良くなるし、なにしろカッコいいもの。ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか?

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