こんにちは、ゴルフ記者・S子です。
「クラブの本数を減らすと上達へのヒントが見つかる」という意見を耳にしたことがある方は少なくないのではないでしょうか?S子もそのうちの1人ですが、つねにベスト更新を狙っているS子はやっぱりどうしても試せないでいました。でも、「上達に効果ある」ならば、ぜひ試してみたいところ。思い切って、実際に試してみることにしました。
普段はドライバー含めウッド系が6本、アイアンは6番~ピッチング、ウェッジ2本、パターの計14本でプレーしているS子。どうせ減らすなら、思い切って10本減らして4本でプレーしてみることにしました。
S子が選んだのは距離を稼ぎつつ色々なライから打てる7番ウッド、110ヤード前後を打てる8番アイアン、50ヤード以内やグリーン周りで寄せるためのアプローチウェッジ(53度)、そしてパターの計4本。この4本で、埼玉県にある9ホールのゴルフ場、「川口市浮間ゴルフ場」でラウンドしてみることにしました!
ここまで少ない本数でプレーしたことはないし、短めのコース(2,645ヤード、パー35)ではありますが正直パーオンできる確率が高いホールはパー3しかありません(笑)。S子はもともと飛距離不足。7番ウッドでナイスショットして150ヤードくらいしか飛ばないため、クラブの本数を絞ることでさらに飛距離不足が発生してしまうのです(泣)。
飛ばないS子がドライバーを抜いてゴルフになるのか!? いざ、スタートしていきましょう。
すると、出だし3ホールでいきなり恐ろしい事件が……なんと、ダブルパー、ダボ、トリと3ホールで9オーバーと叩きまくってしまったのです。コースは長くないのに、打っても打っても届かない……「もっと飛距離が欲しい!」というように邪念にとりつかれ、7番ウッドをマン振りすることでスウィングが壊れてしまったみたいです。
以上のようなことに気がついたのは、3ホールが嵐のように過ぎ去ったあと(笑)。「やばい、このままじゃ企画倒れになっちゃう!」と気を取り直して「4本でできること」を考えながらプレーしてみたら、新たな発見をすることができたんです!
ひとつめはグリーン周りでのアプローチ。川口市浮間ゴルフ場では転がしのアプローチを選択したい場面が多いのですが、普段S子が転がしに使うピッチングウェッジはあいにくバッグに入っていません。そこで、普段なら絶対にしない「8番で転がし」という選択肢をあえて挑戦!するとこれが寄る! 大体平均2メートルくらいまで寄ってくれて、そこから寄せワンのパーを拾うことにも成功しました。
もうひとつは、7番ウッドでのティショットです。たしかにドライバーより20ヤードくらい飛ばないけど、そのぶんミスが少ない! 普段、狭いホールではドライバーを軽めに振るほうが安心できるため、どんなときもドライバーを握っていましたが、正直ミスも多かったんです。今後は7番ウッドを選択する回数も増えてきそうな予感です!
S子の場合、多くの場合どの道3打目勝負になります。そのときに残る距離が30ヤードか50ヤードかの違いであれば、ティショットでのミスの確率を下げたほうがスコアにはいい影響がありそうですよね。これも、4本ラウンドをしなければ気がつけていなかったです。
そんなこんなで4番以降はパーとボギーが交互にくるような展開でしたが、本数が何本だろうと”欲”を出してはミスの元。乗せたい、あわよくば寄せたいという思いが入った4打目のアプローチを奥のクリークに入れてしまった8番パー5(500Y)はダボ。スコアが崩れる原因はやはり”欲”だな~ということも、再確認できました(笑)。
最終ホールのパー3もパーで上がることができ、終わってみればスコアは「48(パー35)」。4本でプレーしたことを考えれば、そしてなにより出だし3ホールで9オーバーだったことを思えば(笑)、まずまずの内容でした。
スコアはいつもより少し悪かったけど、上達につながるヒントはたくさん見つけられたな~とS子的には大満足だった4本ラウンド。みなさんも、本数を絞ったラウンドをしてみてはいかがでしょうか?発見がたくさんあるし、意外と楽しいですよ!
取材協力:川口市浮間ゴルフ場