次週開催される欧米チーム対抗戦「ライダーカップ」のキャプテンピックが発表されスティーブ・ストリッカー米主将は6名のライダーカップルーキーを率いてホーム(米ウィスコンシン州ウィスリングストレイツ)でカップ奪還を目指すことになった。

米チームは“ライダーカップルーキー”が6名

ライダーカップポイントランキングですでにコリン・モリカワ、ダスティン・ジョンソン、ブライソン・デシャンボー、ブルックス・ケプカ、ジャスティン・トーマス、パトリック・カントレーの上位6名の出場は決定済み。今回残りの6名(キャプテンズピック)が発表された。

画像: ライダーカップ米チーム主将スティーブ・ストリッカーが選んだ残り6名のメンバーは?(写真/Getty Images)

ライダーカップ米チーム主将スティーブ・ストリッカーが選んだ残り6名のメンバーは?(写真/Getty Images)

トニー・フィナウ、ザンダー・シャウフェレ、ジョーダン・スピース、ハリス・イングリッシュまではポイントランク7位から10位なのでひとまず順当。しかし11位のパトリック・リードが外れ12位のダニエル・バーガーがメンバー入り。13位のウェブ・シンプソンも指名を逃し14位のスコッティ・シェフラーが滑り込んだ。

リードを外したのは「苦渋の決断で本人に何度も謝った」とストリッカー。ツアー終盤コロナによる肺炎を発症し「生死の境を彷徨った」というリードの健康面を考慮しての決断だったようだが“キャプテンアメリカ”の愛称を持つリードがメンバー入りを逃したとあってSNSでは「ストリッカーは小心者」「リードを外したことでチームの士気が下がった」など多くの批判が寄せられた。

しかしリードは前回のフランス大会でペアを組みたかったスピースをトーマスに取られた(と本人は思い込んだ)ことで機嫌を損ね公然とキャプテン批判を繰り返しチームのムードをぶち壊した問題児でもある。

80年代前半までまったくアメリカに歯が立たず連戦連敗が続いたヨーロッパだが85年以降は12勝5敗と優先に転じ、前回もタイガーをはじめとしたスター選手を揃えながら米チームは敵地(フランス)とはいえ17.5対10.5の大敗を喫している。

そこでストリッカー主将は過去の実績より直近の試合でいかにコンスタントに活躍してきたかを評価の基準としてライダーカップルーキー6人(モリカワ、カントレー、シャウフェレ、イングリッシュ、バーガー、シェフラー)を含むフレッシュなチームを編成した。 

「ルーキーとはいえシャウフェレやバーガーはプレジデンツカップですでにチーム戦を経験している。マッチプレーで好成績を残している選手もいるし決して初々しいだけではない」と新生チームについて即戦力を強調したストリッカー。

一方パドレイグ・ハリントン率いる欧州チームには世界ランク1位のジョン・ラームを筆頭にロリー・マキロイ 、トミー・フリートウッドら実力者揃い。

しかも先ごろ行われた女子版ライダーカップ=ソルハイムカップではアウェイで欧州女子チームが快勝。「ものすごいパワーを貰った」とハリントンが語っており女子の勢いそのままにアウェイでカップを死守するべく張り切っている。

ちなみにウィスコンシンはストリッカーの故郷。正真正銘の“ホーム”で手腕が試される。決戦の火蓋は9月24日に切って落とされる。

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