カット軌道を防ぐ効果がある
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。女子プロのショットをテレビで観ていて、一番驚くのがユーティリティでのショットの正確性です。今ではバッグから6番アイアンも抜いてユーティリティを入れている選手も多いですが、まるでショートアイアンを打つように簡単にピンにピタピタ寄せてきます。
どうやったらあんなに上手くユーティリティを打てるんでしょうか? 週刊ゴルフダイジェスト9/21号に「ボギーを打たない4本ユーティリティ」という記事が載っていました。そのなかにちょっと気になる練習方法があったのでやってみることにしました。
この記事でレッスンしてくれているのは、今年7月に「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」で4勝目を上げた若林舞衣子プロ。若林プロによると、ユーティリティ(以下UT)を打つには、あおり打ちは絶対にダメとのこと。少し上からヘッドが入る払い打ちのイメージがいいのですが、アマチュアが払い打つイメージで打ってしまうと、あおり打ちになってしまうことが多いそうです。
少し上からヘッドを入れるためには、右手のひらを地面に向けたまま振り下ろすことがポイント。インパクトで右手のひらが上を向くとフェース面は開いた状態になり、払い打つことができなくなります。
もうひとつ、若林プロはUTを打つときに、絶対に右肩が前に出ないように気をつけているそうです。右肩が前に出てしまうと、ヘッドは上から入ってカット軌道になってしまうからということです。
右手のひらを下に向けて下ろすことと、右肩を前に出さない動きをイメージしやすいドリルを若林プロが教えてくれていたのでやってみました。
ゴミ箱を自分の体の右側に置き、そこにゴミをポイッと投げる動きがダウンスウィングのイメージなんだそうです。体の正面にあるゴミ箱に投げ捨てるイメージだと右肩が前に出てしまいます。右ひじの角度は変えずに右手のひらを地面に向けたまま下ろすのがコツです。
やってみましたが、右手のひらが下を向くという動きがよくわかります。ダウンスウィングで手首を急激に使ったり、手のひらが横を向いたりしてしまうと、ゴミ箱に投げ入れることができません。また右肩が前に出てしまっても、ゴミ箱には入らないです。たしかにこの動きがUTを打つときにできれば、インパクトでは少し上からヘッドが入り、スクエアにインパクトできるようになりそうです。練習のときにこの動きを何度かやってみて、それからボールを打つようにすれば動きが覚えやすいんじゃないでしょうか。
最後に若林プロが実際にやっている「インパクトで右肩が出なくなる神ルーティン」をやってみました。
左手で右肩を押さえ、右手一本でクラブを持ちアドレスに入ります。フェース面をセットし、スタンスを決めるまでは左手は右肩に当てたままにしておく。最後に左手もグリップすれば神アドレスの完成です。これでインパクトで右肩が突っ込みにくくなるそうです。
やってみましたが、たしかに右肩が前に出ず、目標に対してスクエアに構えやすいと思いました。アドレスでの右肩の位置を意識しながらスウィングすると、右肩が前にでないように振れますね。そういえば右肩に左手を当ててアドレスをするプロを何人か見たことがあるような気がします。パターのときにやってるプロもいますよね。アマチュアはどんなショットのときもアドレスでスクエアに構えるのが苦手なので、このルーティンを取り入れてみるのも良いんじゃないでしょうか。ドライバーとかでも効果がありそうです。
UTが上手く打てるようになると、かなりゴルフが楽になると思います。ぜひとも一度、ゴミ箱ドリルや右肩押さえルーティンを試してみてください。