ブリヂストンゴルフのニュードライバー「B1」「B2」「BリミテッドB1」の3モデルを、プロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打! その性能をたしかめた。

真っすぐ飛ばせてコントロールもできる「B1」

まずはB1ドライバーから見ていこう。全3種のうちもっともニュートラルな性能を持っており、国内男子ツアーでは比嘉一貴が同モデルを使用して「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で早くも1勝を挙げている。

画像: ブリヂストンゴルフのニュードライバー「B1」、「B2」、「Bリミテッド B1」をプロが試打!

ブリヂストンゴルフのニュードライバー「B1」、「B2」、「Bリミテッド B1」をプロが試打!

ではさっそく見た目の印象について聞いてみよう。

「構えてみるとフェース面の見え方は非常にストレート。ある程度ヘッドサイズもあってフェースの高さもあってと、ニュートラルな感じです。でもフェース側からヘッドを見てみるとヒール側にボリュームが寄せられていて、実際に構えたときの印象ほど重心距離は長く作られていないように見受けられますね」(中村)

画像: ブリヂストンゴルフ「B1ドライバー」(写真は9.5度)

ブリヂストンゴルフ「B1ドライバー」(写真は9.5度)

画像: B1ドライバーをフェース面側から見ると、ヒール側にボリュームが寄せられていることが分かる

B1ドライバーをフェース面側から見ると、ヒール側にボリュームが寄せられていることが分かる

堀口も「黒色のクラウンが締まって見えて、少し大きさがありながらスッキリとした見た目」と評価。では実際の試打結果はどのようになったか。両者のデータの平均値を見てみよう。

【堀口のB1ドライバーの試打結果】
HS44.6m/s キャリー239Y トータル265Y 打ち出し角11.3度 ボール初速65.7m/s スピン量1956.3回転

【中村のB1ドライバーの試打結果】
HS45.1m/s キャリー246.7Y トータル267Y 打ち出し角11.2度 ボール初速66.3m/s スピン量2910回転

「柔らかさもありつつボールを弾いてくれる感じがとても心地良いですね。ボール初速や高さもしっかり出ています。弾道はほぼストレート。オートマチックに真っすぐが打てますが、自分の持ち球に対して反応もしてくれますね」(中村)

堀口は「純正のオリジナルシャフト『ツアーAD BS-6』とヘッドの相性も良いですね」という。

「変なクセがなくしっかり走ってしなり戻ってくれるので、気持ち良く打てます。試打したのは9.5度モデルですが、シャフトの性能もあってか意外とつかまるな、といった印象です」(堀口)

プロ好みのつかまりを抑えた「BリミテッドB1」

続いて打ったのはBリミテッドB1。B1をベースに、プロや上級者の要望に応えてつかまりを抑えた設計となっており、「たしかに構えてみると、ヘッド体積はB1と同じく460ccですが、よりスッキリした印象で、洋ナシ顔ですね。バルジ、ロール(それぞれフェース面の左右方向、上下方向の湾曲のこと)がしっかり出ている感じがします」と堀口。

画像: ブリヂストンゴルフ「BリミテッドB1ドライバー」(写真は9.5度)

ブリヂストンゴルフ「BリミテッドB1ドライバー」(写真は9.5度)

中村も「B1と比べるとグッとヘッドが締まって塊感があります。同ロフトのモデルでも、B1と比べるとちょっと立っているように見えますね」という。

では試打結果ではB1とどのような違いが出たのか。データの平均値を参照しつつインプレッションを聞いてみよう。

【堀口のBリミテッドB1ドライバーの試打結果】
HS44.3m/s キャリー238.7Y トータル264.7Y 打ち出し角10.6度 ボール初速64.5m/s スピン量1876回転

【中村のBリミテッドB1ドライバーの試打結果】
HS46m/s キャリー258Y トータル282Y 打ち出し角12度 ボール初速67m/s スピン量2108回転

「まず感じたのは球の強さですね。ボールに吸い付いてから力強く一気に球を押し込んでくれるような感触があって、柔らかさのなかに当たった瞬間の重さを感じます。つかまりはB1より抑えられていて、叩いていけるモデルですね」(堀口)

中村も「ストレート弾道が多く出たB1と比べて、BリミテッドB1は叩いても左に行かない印象ですね」と堀口に同意。

「ロフトやシャフトのスペックもB1とそろえて打ちましたが、BリミテッドB1のほうがより中弾道でスピンが少ない結果になりました。BリミテッドB1のほうが球を曲げていくイメージも出しやすいですね」(中村)

ただし上級者の要望に応えた設計ということもあり、やさしさという面ではB1が勝ると中村。「BリミテッドB1はある程度気を抜かずにしっかり打たないと、という感じもしますね」と評価した。

ドローバイアス設計の「B2」

最後に打ったのはB2ドライバー。B1、BリミテッドB1にはソール後方に可変ウェートが搭載されているが、B2に関しては固定式で、つかまりが良くなるようウェートが配置されている。

画像: ブリヂストンゴルフ「B2ドライバー」(写真は9.5度)

ブリヂストンゴルフ「B2ドライバー」(写真は9.5度)

見た目に関しても「フェース面はほか2モデルと同様ストレートに見えますが、トウ側のラインがあんまり逃げていなくて、つかまる感じがしますね」と中村。では両者の試打結果を見てみよう。

【堀口のB2ドライバーの試打結果】
HS44.8m/s キャリー242Y トータル264Y 打ち出し角14.1度 ボール初速64.2m/s スピン量2323回転

【中村のB2ドライバーの試打結果】
HS45.6m/s キャリー242Y トータル265Y 打ち出し角10.4度 ボール初速66.3m/s スピン量3033回転

「他2モデルと同様9.5度のモデルで打ちましたが、球の上がり方が全然違いますね。高く上がってくれます。ドローバイアス系のやさしいヘッドは弾き感が強くなりがちですが、B2に関してはしっかり距離感を出していけそうな柔らかい打感ですね。打球もつかまってくれています」(堀口)

中村も「自然とつかまってくれて、安心感のあるモデルです」と評価。

「B2は純正オリジナルシャフト『ディアマナBS50』で試打しましたが、ヘッド性能に加えてシャフトの性能差もあってかインパクトに向けてヘッドがターンしてきてくれる感覚をより感じます。インパクトの際の弾き感は2モデルと比べると多少ありますが、まったく気にならないですね」(中村)

B1、BリミテッドB1、B2はそれぞれどんなゴルファーに合う?

さて、全3モデルを打ち終えた両者によれば「ニュートラルなB1、左に行かないBリミテッドB1、ちょっと左につかまえられるB2」といったような性能の違いがあるという。

「B1はオートマチックにストレート弾道が打てますし、ある程度コントロールも利くスタンダードタイプ。幅広い方にオススメできるでしょう。BリミテッドB1はボールをつかまえ過ぎたくない叩けるゴルファー向け。B2はスライスなどに悩んでいてもっとつかまりが欲しい方やつかんだフェードを打ちたい方にも良いかもしれませんね」(堀口)

いずれのモデルも「プロも使えて、ロフト・シャフトスペックを選べばアマでも十分に使える性能になっているので、ぜひ試打してみてほしいモデルです」と中村も高評価。気になった方はぜひ一度試打してみてほしい。

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