パッティングはスコアの40%を占めると言われるが、「パットに型なし」の格言もあるように、自己流でやっているという人が多いもの。しかし、そんなパットにも抑えておきたい基本はある。エースゴルフクラブのインストラクター・高久あずさに、今さら聞けない「パターのスタンス幅の基本」について話を聞いてみよう。
「どうしてもショートパットが苦手」「ロングパットがまったく寄らない」と、苦手な距離があるゴルファーは「スタンスに気を配るべき」だと高久。
「まず、ショートパットが苦手な方。通常のスタンスが肩幅だとした場合、5メートル以内の距離では肩幅より1足分広めに構えて下半身に力が入りやすい状態を作りましょう。そうすることでヘッドの運動量が減り、ミスヒットしにくくなります。また、ワイドスタンスにすることで自然と前傾も深くなりますからクラブと体に一体感が生まれて、手打ちも防ぎやすくなるんです」(高久、以下同)
5メートル以内のパットはワイドスタンスで、ミドルパットと言われる5~10メートルは「肩幅くらいのスタンスがベター」と高久。では、それ以上に距離のあるロングパットは「肩幅より1足分狭く構えるといい」という。
「スタンスを狭くすると下半身の安定感がかけるため、いい意味で手先の器用な部分がより使いやすくなり、ひざがほんの少しですけど動きやすくなります。そうすると、ヘッドの運動量が増えて、打ちきれないことによる大ショートが減るはずです。また、スタンスを狭くすることで前傾が浅くなり、結果遠くを見やすくなって、距離感を合わせやすくなるという利点もある。ロングパットになるとどっしり構えるアマチュアゴルファーの方がいますが、その反対でスタンスを狭くしたほうが意外とタッチが合いやすいんです」
ひとつのスタンス幅でどんな距離でも対応できるゴルファーもいるし、それならそれでもちろん問題はない。しかし、もしショートパットやロングパットに課題を抱えているのならば、上に挙げた近いほど狭くする「スタンス幅の基本」を試してみよう。