「従来のロブウェッジは、フェースを開いてカットへ打つことを前提に設計されたクラブでした。そのため上下の打点のズレに弱く、距離感が合わせにくいことから、アマチュアゴルファーの方が多用することは少なかったと思います。しかし、最近はフェースを開かずそのままスクェアに構えて打つだけで高い球が出るという『やさしいハイロフトウェッジ』も増えてきているんです」(松吉宗之、以下同)
松吉が開発したジューシー「tHウェッジ」の60度がまさにその設計。重心位置等の工夫により、ハイロフトながら開かずそのまま打てることで、上下の打点ズレに強いなどハイロフトのデメリットを解消しているという。
その上でハイロフトウェッジは芝の抵抗が少ないメリットがあると松吉は続ける。
「ロフトが寝ているクラブは進行方向に対しての投影面積が小さいため、もともと抵抗が少ない。そのため、ロフトが寝ているクラブはグリーン周りのラフからでも出しやすいんです。フェースを開くのも同じように抵抗が少なくなるので、ラフで開いたほうが打ちやすくなるというのが大本にあるんですよね」
プロゴルファーがグリーン周りのラフからフェアウェイウッドから転がしのアプローチをすることがあるが、あれもフェースの面積が小さいことで抵抗なく振り抜けるからだと松吉は教えてくれた。
最後に、“開かなくても使えるロブウェッジ”選びのポイントを聞いた。
「フェース形状とバウンスを確認しましょう。フェースはリーディングエッジが丸過ぎないもの。アドレスしたときにフェースのトウ側が開いて見えず、スクェアに構えやすいヘッドは開きにくい設計になっていることが多いのでオススメです。また、ソール幅は広めでバウンス角が10度以上あると使いやすいと思います」
ロブウェッジ=難しいというイメージがどうしてもあるが、ロブウェッジ自体も進化している。ラフや深いバンカーから楽々脱出できる「やさしいハイロフトウェッジ」、探してみるのもよさそうだ。
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