週刊ゴルフダイジェストで大人気連載中のマンガ「オーイ! とんぼ」。その劇中で主人公・大井とんぼがやっていた「リーディングエッジが刺さらないアプローチ法」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

「アイスクリームをスプーンですくう」イメージで打つ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアを作る上で小技ってのはとても大事です。とくにアプローチは大事なのですが、アプローチっていろんなシチュエーションから打たなければいけないので難しいわけです。

できれば、シチュエーション別にいくつかの打ち方を知っておきたいもの。週刊ゴルフダイジェスト9/28号のマンガ「オーイ!とんぼ」に今までやったことのないアプローチの打ち方が載っていました。どうやらリーディングエッジが刺さらない打ち方のようなので、試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェストで連載中の人気マンガ「オーイ! とんぼ」で主人公・大井とんぼがやっていたザックリしないアプローチ法を実践!

週刊ゴルフダイジェストで連載中の人気マンガ「オーイ! とんぼ」で主人公・大井とんぼがやっていたザックリしないアプローチ法を実践!

せっかくグリーン周りまで運んでも、そこからチャックリでグリーンに乗らずなんてことありますよね。花道みたいな良いライのほうが、リーディングエッジが刺さってミスになりがち。ウェッジのバウンスが滑ってくれれば、刺さってしまうミスにはならないのですが、バウンスを滑らせるという感覚がアマチュアにはなかなか分からないんですよね。

画像: リーディングエッジから打ち込んでしまうと刺さってしまいチャックリになりやすい

リーディングエッジから打ち込んでしまうと刺さってしまいチャックリになりやすい

とんぼがマンガの中でやっているアイスクリーム打法という打ち方は、自然とバウンスが滑ってくれるという打ち方なんです。なぜアイスクリーム打法かというと、スプーンでアイスクリームをすくうような動きでボールを打つからなんですよ。アイスクリームをすくうときって、まずスプーンを立ててアイスクリームに刺し、そこからスプーンの面を上に向けるようにアイスクリームを乗せていくじゃないですか。その動きをするということです。

画像: アイスクリームをスプーンですくうように、クラブフェースを動かす

アイスクリームをスプーンですくうように、クラブフェースを動かす

さっそくアイスクリームをすくうイメージでやってみましたが、これは難しい。フェースをシャットに上げるのはそこまで難しくないんだけど、そこからすくうようにインパクトするのが難しい。手が前に行き過ぎてシャンク気味に当たったり、フェースが開きすぎてポッコンになったり。思った方向に打ち出すのが難しい。ただ、リーディングエッジが刺さってしまうことはまったくなくて、きれいにバウンスが滑ってくれるという感覚はよくわかります。

画像: テークバックではフェースを閉じながら上げて、フェースを開きながら下ろしてくる。フォローではフェース面が上を向く

テークバックではフェースを閉じながら上げて、フェースを開きながら下ろしてくる。フォローではフェース面が上を向く

少し練習してみるとだんだん上手く打てるようになってきましたが、それでも距離感がなかなか合いません。どうやらインパクト後に左にヘッドが抜けてしまうとダメなようです。あくまでもヘッドは飛球線に対して真っすぐ動かないとダメなようです。この動きが難しいんですよね。

僕がやってみて思ったのは、手首の角度が変わらないように打つのが良さそうということ。グリップの位置が低いまま動けば、ヘッドは飛球線に対して真っすぐ動いてくれます。テークバックのときも、自分ではやり過ぎかもって思うくらいにシャット目に上げたほうが良いですね。そこからグリップの位置は低いまま、フォローでフェース面が上を向くように振っていきます。この動きができると、絶対にリーディングエッジは刺さらないし、バウンスがスッと滑ってくれるので、多少手前にヘッドが落ちてしまってもミスになりません。芝が薄いライとかでも効果的ですね。

画像: グリップ部分が低く動くように、飛球線に対して真っ直ぐヘッドを動かす

グリップ部分が低く動くように、飛球線に対して真っ直ぐヘッドを動かす

このアプローチを使うシチュエーションは、カラーなどのボールがあまり浮いてないときが良いんじゃないでしょうか。あまり距離を出すアプローチにも向かないですね。ちょっと沈んだラフからボールをすくい上げるように打つってのも良いかもしれません。

マスターしてしまえば役に立つ打ち方ですが、これはなかなかハードルが高いですね。方向や距離感が出せるようになるには、ある程度練習しないと難しいと思います。どうしてもこういうアプローチのバリエーションが欲しい人は、コツコツ練習してみてもいいかもしれません。僕もアプローチ練習場があったら、もっと練習してみようと思います。アプローチのバリエーションはナンボあっても困りませんからね。

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